現代思想2010年7月号 特集=免疫の意味論 多田富雄の仕事

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791712151

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  • 印象的な点についての雑感。
     多田は脳死による臓器提供などに反対していた。なぜか。彼は自己の身体を一つのシステム(彼はそれをスーパーシステムと呼ぶ)として捉え、成長も老いもそのシステムの総体において捉える。つまり老いや病とはシステムの一部が何らかの形において欠損しつつも全体としては未だに作動が持続している状態であり、未だに持続している生命を人為的に途絶えさせることは許されないのである。
     世間的には臓器提供などに対して好意的な風潮があり、このような捉え方はあまり聞かないのではないか。生物学ないし医学的(?)に身体を捉える視点は新鮮であった。

  • 多田富雄氏の免疫系の考え方が知りたくて購入した。だか、あくまでもこの号の特集は追悼・多田富雄なので、多田富雄氏の思想や考え方より関係者の追悼文が多く氏少し期待ハズレだった。私の下調べが足りなかっただけかもしれないけど。結局物足りなくて、後で「免疫の意味論」を読んだ。

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プロフィール

多田富雄(ただ・とみお、1934-2010) 
1934年、茨城県結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。元・国際免疫学会連合会長。1959年千葉大学医学部卒業。同大学医学部教授、東京大学医学部教授を歴任。71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発見、野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。
2001年5月2日、出張先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害、嚥下障害となる。2010年4月21日死去。
著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞)『生命へのまなざし』『落葉隻語 ことばのかたみ』(以上、青土社)『生命の意味論』『脳の中の能舞台』『残夢整理』(以上、新潮社)『独酌余滴』(日本エッセイストクラブ賞)『懐かしい日々の想い』(以上、朝日新聞出版)『全詩集 歌占』『能の見える風景』『花供養』『詩集 寛容』『多田富雄 新作能全集』(以上、藤原書店)『寡黙なる巨人』(小林秀雄賞)『春楡の木陰で』(以上、集英社)など多数。

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