- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791712168
感想・レビュー・書評
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【要約】
・インタビュー以外は、あまりピンと来なかった
でも、マクルーハンが出てきたり、フランクフルト大ってことで、アドルノとの関連を思いついたのが収
・ここから「現代思想入門」を借りるつながりになった
【ノート】
・「アドルノは観察者」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
斜め読みで終わり。上田さんの文章しか面白くなかった。
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2010年8月号の現代思想ではドラッカー特集が組まれています。
本書では、それぞれの論者が、さまざまな切り口でP.F.ドラッカーを論じています。
全般的には、ウィーンの裕福な家庭に生まれながらも、二度の大戦とファシズムを経験したドラッカー氏の生涯や、ポランニーやシュンペーターなど多岐に渡る知的交流によって育まれたその思想的系譜、そしてドラッカー思想の日本における受容の歴史とその今日的意義など、本書を読めばそれらのことはだいたい把握できるでしょう。
中でも個人的に興味深かったのは、ポランニーとの関連性(差異)においてドラッカーを読み直そうとするダニエル・イマーヴァール氏の『市場と国家、そして株式社会』。また、日本で多くのファンによって読み継がれてきたドラッカー氏の言説と、実際の働く場の実態とをつぶさに検証した伊原亮司氏の『ドラッカーの働き方に関する言説と働く場の実態』、そして「マネジメント」なるものを方法論としてではなくイデオローグとして検討した樫村愛子氏の『「もしドラ」のストーリテリングとマネジメントの社会学/精神分析学』です。
また、マクルーハンによるドラッカー論や、1970年になされたドラッカー氏へのインタビュー『コンサルタントの条件』なども収録されており、読み応えのある内容となっています。
日本において三度目のブームと言われている今日のドラッカーブームですが、『もしドラ』によって喚起されたドラッカー思想への関心を、さらに踏み込んだ理解へと進めるためのものとして、ぜひ読んでおくべき一冊だと思います。