現代思想2011年9月臨時増刊号 総特集=緊急復刊 imago 東日本大震災と〈こころ〉のゆくえ

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791712328

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  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB06582293

  • 雑誌
    心理
    精神医学
    東日本大震災

  • <閲覧スタッフより>
    責任編集者である斎藤環氏は、この震災を過度に象徴化してはならないと説く。震災の影響を「こころ」に及ぼされた影響として捉えた特集号。

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    資料番号:91037355
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  • ダラダラと通読。『imago』は個人的に思いで深い雑誌である。1993年7月号は今でも大事に?とってある。「マインドサイエンスの総合誌」として月刊されていたが,おそらく,「マインドサイエンス」という分野が確立出来なかったのと,「現代思想」が心理主義化したことから,そちらに吸収されたのではないかと思う。『現代思想』では鬱や依存症の特集が組まれている。
     前置きが長くなったが,『現代思想』9月臨時増刊号としての本誌は,imagoでやって正解だったと思う。特に,直接間接に「現場」に関わった臨床家たちのレポートは示唆に富む。理論家も今回はさすがに韜晦的な言辞に終始するわけにもいかず,なかなかに実体のある言葉を紡ごうとしていると感じた。
     全然関係ないけど,こういう雑誌は通読したとしてもレビューを書くのは難しいので,扱いは今後考える必要はあるな。

  • 平沢進さんの文章が目当てで買ったもの。

  • 平沢進氏の寄稿を読みたくて購入。

  • 被災地の中の心理、そして外の心理の両方に対して書かれており非常によかった。
    自分は、完全に外の人間であるが、その私にも何かしらの変化はあり、それを、すこしでも納得いや消化に近づけるような手助けになるような言葉があった。
    物語を紡ぎだすことに意味がある。
    裁きの物語は、みずからを縮小する。
    それは、過去に区切りをつけるためのやむない縮小であるのかもしれない。
    たが、イメージを含む未来の現実は、いつでも紡ぎ続けることができるのである。

    今必要なのは、物語を紡ぎ続けることなのかもしれない。
    言葉の力に望みがある。

  • それぞれ異なるトーンで書かれていて統一感なく、自由な雰囲気が漂う。力んではいないが、みんな真摯という感じ。中井先生の質疑応答はなんともアッサリとしているけれど、行間を感じながら何度か読んでみたいもの。神田橋先生は、原発についての考えを書いていて新鮮。他の筆者も率直な体験や考えが書かれていて、考えさせられるものが多い。

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著者プロフィール

中井久夫(なかい・ひさお)
1934年奈良県生まれ。2022年逝去。京都大学法学部から医学部に編入後卒業。神戸大学名誉教授。甲南大学名誉教授。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構顧問。著書に『分裂病と人類』(東京大学出版会、1982)、『中井久夫著作集----精神医学の経験』(岩崎学術出版社、1984-1992)、『中井久夫コレクション』(筑摩書房、2009-2013)、『アリアドネからの糸』(みすず書房、1997)、『樹をみつめて』(みすず書房、2006)、『「昭和」を送る』(みすず書房、2013)など。訳詩集に『現代ギリシャ詩選』(みすず書房、1985)、『ヴァレリー、若きバルク/魅惑』(みすず書房、1995)、『いじめのある世界に生きる君たちへ』(中央公論新社、2016)、『中井久夫集 全11巻』(みすず書房、2017-19)

「2022年 『戦争と平和 ある観察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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