現代思想2012年4月号 特集=教育のリアル 競争・格差・就活

  • 青土社
3.40
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791712434

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『世界』の4月号と一緒に、『現代思想』の4月号も借りてくる。大学の図書館を使えた頃は、ちょくちょく読んでいたが、久しぶりに見ても相変わらず字が小さい。全部はとても読めんなーという感じ。

    特集のなかでは、目次に"教育現場のリアル"と書かれた3本、「センセー、もう話し合うのをやめて、多数決で決めて下さい!」(岡崎勝)という長いタイトルの文章と、「教育疲労の正体」(谷川篤)と、「教育現場にかかる『みえない雲』」(赤田圭亮)をとくに読んだ。

    岡崎さんと谷川さんは小学校の先生で、赤田さんは横浜の中学校の先生。岡崎さんと赤田さんが編者をつとめた『日本の教育はどうなるか―教育改革の失策を問う』という本があるらしいので、こんど読んでみたい。

    私もかつて結構な額の「奨学金という名の借金」をしたので、「奨学金はどこへ行く」(岡村稔)を読んで、私が過去に申請書類を書いたとき以上に厳しい厳しい状況に、なんとも暗澹とした。奨学金は教育ローンになっているとは、私が大学にいた頃にも言われていたが、ますます金融事業化=お金を貸して回収するものとなっているらしい。奨学とは、学びを奨めることのはずだが、実態はもう相当に違っているようだ。

    特集全体をナナメに読んでみてそれなりにおもしろかったが、どうも読みにくいのもあった(とくに○○学、と書いてある人)。

    4月号目次
    http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B6%B5%B0%E9%A4%CE%A5%EA%A5%A2%A5%EB

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、海城高校や公立中学校などで教師として22年間、ユニークな教育実践を展開。現在、「尾木ママ」の愛称で親しまれる。
著書『いじめ問題とどう向き合うか』『子どもの危機をどう見るか』(以上、岩波書店)『新・学歴社会がはじまる』『日本人はどこまでバカになるのか』『子どもが自立する学校』(編著、以上、青灯社)『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社)『尾木ママの子どもの気持ちが「わかる」すごいコツ』(日本図書センター)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

尾木直樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×