現代思想 ピケティ『21世紀の資本』を読む 格差と貧困の新理論 (42-17)
- 青土社 (2014年12月12日発売)


- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 9784791712892
感想・レビュー・書評
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諸富さんの「ピケティの「グローバル富裕税」」を目当てに購入。以前からglobal taxに関心を持っていたので。
蛇足ですが、浜矩子大先生と長原豊大先生の文は、日本語使用者のごく上位の人のみが接近できるほど高尚な日本語文のようで、私にはようわかりまへんでした。
必ずしもピケティに関する文とは限らないようで、関係ない文も。
【版元】
現代思想2015年1月臨時増刊号 総特集=ピケティ『21世紀の資本』を読む
-格差と貧困の新理論-
本体 1300円+税
発売日 2015年1月
ISBN 978-4-7917-1289-2
〈http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=2300〉
【トマ・ピケティ インタビュー】
マルクスなんてどうでもいい 左翼ロックスター経済学者へのインタビュー / I・チョティナー[聞き手] 本橋哲也=訳
資本、労働、成長そして不平等 / N・ピアス+M・オニール[聞き手] 渡辺景子=訳
【『21世紀の資本』のインパクト】
私たちはなぜ新たな金ぴか時代に居るのか / P・クルーグマン 山家歩=訳
キャピタル・マン / E・エイキン 沖公祐=訳
【日本から読む】
国家の社会性を取り戻すために 21世紀の資本』が壊すトリクルダウンの幻想 / 浜矩子
格差は止めなければ止まらない 政治的無為への警告としてのピケティ / 竹信三恵子
トマ・ピケティ著『21世紀の資本』の衝撃 / 橘木俊詔
【格差と不平等の総合理論へ】
『21世紀の資本』論と『資本論』 格差再拡大の政治経済学 / 伊藤誠
公共哲学としての『21世紀の資本』 経済の民主化の構想のために / 中野佳裕
【議論の焦点】
ピケティの「グローバル富裕税」論 / 諸富徹
悲観的クズネッツ主義者の挑戦 / 中山智香子
メリトクラシー再考――ピケティ『21世紀の資本』を読んで / 堀茂樹
【浮上した課題】
ピケティ『資本』への補足 / D・ハーヴェイ 長原豊=訳
主体性の唯物論的理論に向けて / S・ジジェク 松本潤一郎=訳
絆創膏・疫病・資本――「富」 サゲのない三題噺 / 長原豊
資産・レントそして女性 レント資本主義へのフェミニスト分析に向けて / 足立眞理子
ピケティ『21世紀の資本』批判 / B・ローソン 佐藤隆=訳詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ピケティの参考書にどうぞ
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p.14
社会科学はすべてにおいて謙遜で現実を重んじる必要があると思います。 -
あくまで評論文は評論文であり、やっぱり本物を読まんと分からんなあって改めて感じた。
お手軽に読んだ気になりたい人や、単に話題についていきたいだけの人にはいいかも。 -
15/02/09。
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この種の便乗本はダメなことが多いけど、これはオリジナル版を読むための補助として、かなり役に立ちます。700ページもある本の内容を大雑把に把握するのにも便利だけど、それだけじゃない。寄稿者は、ケインジアンから新自由主義者、マルクス主義まで異なる経済学派、公共哲学、租税論、社会格差論、環境、文学、フェミニストまで多様にわたっており、それぞれに組みとり重視するポイントが異なっている。こんなふうに多彩な読み方ができるのかという新鮮な驚きは、じぶん一人の読書では得られないものです。
たとえば諸富徹氏は租税がもつ間接的な政治的効果という観点から、ピケティのグローバル裕福税を実行可能か否かという観点からのみで評価しない、議論のポテンシャルを広げる読み方を示している。もちろん批判の中にはつまらない重箱の隅をつつくようなものもあるけど、足立眞理子氏のフェミニスト経済学からの批判は、ピケティを正当に評価しつつ、それが見えていないものを指し示している。全体としてはかなりよくできてると思います。 -
浜さんやフェミニズムさんは、何をいいたいのか、全体の流れをぶち壊しているようですが、雑誌の別冊特集なのだから、多面的な編集ということなのでしょう。
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