現代思想 2018年10月号 特集=大学の不条理 ―力の構造―

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791713714

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  • 本特集のうち岡崎乾二郎の「芸術教育とは何か?」の論稿を興味深く読んだ。今後の研究に引用できそうな箇所を以下に引用しておく。

    デューイ
    実験と演奏の親和性:与えられた条件のなかで何かできるかを考える作業。不安定な作業を安定した技術になるよう、<<試行錯誤>>する。自然科学の基本だが、料理と実験に結びついている。

    芸術は工作・実験・物語ることのすべてにかかわっている。

  • 非常勤講師を続ける生活について、少しは想像力を働かせることできたか。だれが教育を殺すのか、山家悠平。85頁「仕事を覚えた職員が次々に辞めていくことは、実際には専任職員にとっても大きな負担になっているのだが、過労死寸前までがんばっても、そのシステム自体を変えることに労力を使うという発想にはまったくならない、という。」
    與那覇潤の文章、学生への向き合い方を反省させてくれる。意欲のない学生の意欲を引き出すことから始めると、自分の意欲が低下することを自分ではとめられない。

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著者プロフィール

吉見 俊哉(よしみ・しゅんや):1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同大学副学長、大学総合教育研究センター長などを歴任。社会学、都市論、メディア論などを主な専門としつつ、日本におけるカルチュラル・スタディーズの発展で中心的な役割を果たす。著書に『都市のドラマトゥルギー』(河出文庫)、『大学とは何か』(岩波新書)、『知的創造の条件』(筑摩選書)、『五輪と戦後』(河出書房新社)、『東京裏返し』(集英社新書)、『東京復興ならず』(中公新書)ほか多数。

「2023年 『敗者としての東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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