現代思想 2020年5月号 緊急特集=感染/パンデミック ―新型コロナウイルスから考える―
- 青土社 (2020年4月28日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791713974
感想・レビュー・書評
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なんか本当に意見の殴り合いに見えて読んでいて苦しかった
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ウィルスは非─生命化学単位であると考えられるが、偶に生体組織と考えられることもある」(19)。生と死のあいだのこの揺れは、きわめて重大である。ウィルスは、これらの言葉の通常の意味では、生きてもいなければ死んでもいない。それは生きている死者である。ウィルスは複製するという欲動のために生きるが、それは一種のゼロ・レベルにある生命であり、死の欲動ではなくてむしろ、反復と増殖という最も愚かなレベルにある生命であって、生物学的カリカチュアである。だがウィルスは、そこからさらに複雑な形態へと発達する生命の基本形態ではない。ウィルスは純然たる寄生生物であり、自分よりも発達した生物への感染を通して自らを複製する(ウィルスがわれわれ人間に感染するとき、われわれはウィルスのたんなるコピー機械として機能する)。
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【緊急特集】感染/パンデミック
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