囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論

制作 : William Poundstone  松浦 俊輔 
  • 青土社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791753604

感想・レビュー・書評

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  • 「ゲーム理論」や「囚人のジレンマ」といった単語に惹かれて読んだのですが、関連する理論(チキン、志願者のジレンマ、ドルオークションなど)を含めて想像以上に幅広く現実の問題と絡んでいることが分かりました。
    フォン・ノイマンの人生やランド研究所の内幕とともに原爆の開発やキューバ危機についても書かれていて、それら歴史的事実とジレンマの関連性を説いていくあたりは分かりやすく、おもしろかったです。
    しかしそれ以上に刺激的だったのが適者生存とおうむ返しの部分です。「感情」を絡めることで煮詰まってしまうジレンマが、生物の進化という形で用いられている事から見えてくる光明。
    ジレンマに対する解決と言いきってしまえるものではなく、適者生存の謎を解き明かす一つの方策でしかないのですが、目を開かれる思いです。このあたりは読んでいて興奮しました。

  • 理論の詳しい説明ではなく、背景とか歴史とかに沿って触れる感じ。

    志願者のジレンマ、一番好きかも。
    社会のジレンマって面白い!

  • フォン・ノイマンの”異”人伝。ゲーム理論の基礎的概念も解説。

  • フォン・ノイマンの生涯を追いながら、ゲーム理論の創始と発展を解説している。
    天才といわれるノイマンだが、私生活を知ると親近感がわく。
    ゲーム理論を勉強するための息抜きとして読むのには、ちょうどいい。
    しかし、ページ数が多いのが難点と言えなくもない。

  • ゲーム理論とノイマンの人生を両輪にして語られている。ノイマンの天才性(幼児期に父とギリシャ語で会話したとか、歴史の百科事典を夢中で読み、専門家並に詳しくなったとか、コンピューター作成の立役者となり、数学を駆使したとか(一番頭のいい人は数学者になるものらしい)。ゲーム理論は非常に幅広くいろんな事象を扱ってることも知った。米国が日本に原爆を投下するにあたって、どこにするかを決めるのにゲーム理論が使われたとは驚きである。キューバ危機もゲーム理論を使って解析できる。ラッセルがその危機を脱出するためにフルシチョフやケネディに書簡をお送っていたのも初めて知った。(ラッセルは90歳くらいで、手紙を送った効果があったかどうかは、少しぼかされている)。それにしても人類史上最大の天才といわれるノイマンの伝記を読むことができてよかった。ゲームの理論は単純そうで奥が深く、理解がうまく伴わないところもあったが、総じて知的好奇心を刺激する魅力的な書だったということができる。

  • ノイマンの生い立ちから、ゲーム理論の成り立ちやその応用など丁寧に纏められていて読みやすかった.なかでも、囚人のジレンマ、社会のジレンマ、ドルオークション、戦時下でのゲーム理論の章は興味深かったです.

  • ノイマンの伝記.ゲーム理論はおまけ程度

  • ノイマンを通した、ゲーム理論の入門書。
    現実と理論の紐付けをしながら説明している。

  • カナダの大学時代に数学専攻の友人から教えてもらったのがきっかけで、ずっと気になっていた本。

    前半でゲーム理論の第一人者であるフォン・ノイマンの華麗かつ破天荒な人生を読ませ、ゲーム理論に対する抵抗感を薄めてくれるので文系人間にも読みやすい。

    合理的な競争相手と対峙した時に、最悪(リスク)を考えて行動するというゲーム理論の基本的な考えを簡単な臨床実験や、冷戦時代の米ソとの対立などと比較して説明してくれるから分かりやすく、理論の「り」の字までは上手く理解できる。

    中学・高校の退屈と感じた数学の先にはこんなに魅力的な世界もあったんだと、この歳になってから気づかされた。やはり、勉強は学校を卒業してから楽しさを理解できるようになるんですよね。

  • 坂本先生のゼミで発表するときに使用した。

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