映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか

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  • 青土社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791756988

作品紹介・あらすじ

ロバート・ジョンスンが歌った「ラヴ・イン・ヴェイン」を、カヴァーしたキース・リチャーズは、次のように語っている。「二本のギターが聞こえてね。ジョンスンがまったくひとりでやっているのだったことに気がつくまで、かなり時間がかかったね」ジョンスンが多くのミュージシャンたちを虜にしている秘密は、この言葉に集約されるように思う。彼の演奏は、まるでふたりの演奏者が演奏しているように聞こえるのである。つまりそこには、互いに相容れない音が、同居しているということなのだ。彼の「罪の意識」はあくまでも外部にあるものとして、彼の内部に存在しているのである。つまりそれは、ジョンスンの意識が作り出した仮想の存在ではなく、仮想的とした言えないような形でしかし確実に存在しているのである。それが「アメリカ」である。本書に記されるのは、そんな「アメリカ」の物語である。

感想・レビュー・書評

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  • 10月2日読了。音楽が印象的な映画およびその監督をいくつか取り上げ、映画によって描かれる「アメリカ」と「合衆国」の変質を探ろうとする本。著者の思いが空回りすぎな気もするがなかなか面白い。「キャメロン映画以降」とされる映画は時代の要請からか「構造」の産物となってしまい、登場人物・舞台設定・イベントすべてが物語を転がすための装置としてしか物語の中に存在しえなくなってしまっている、とする指摘は興味深い。と言って作者が映画に構造主義にとらわれないピュアな輝きみたいなものを求める理想主義に活路を見出しているわけではないのだが、最後の結論が「今映画はもっともっと血を流すべきである」なのはいかがなものか・・・?

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