- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791757329
作品紹介・あらすじ
現代思想のエッセンス。透徹した知性と炎の情熱で、既成概念を粉砕し、現代思想を方向づけたヴィトゲンシュタインの思索の核心。
感想・レビュー・書評
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ポジティブとネガティブの絶妙な融合を見出すことが出来ます。と思いました。
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『反哲学的断章』は、ヴィトゲンシュタイン自身による、格好のヴィトゲンシュタイン案内である。と同時に、哲学畑のヴィトゲンシュタインしか見ない人を挑発しつづける本でもある。ここには、ヴィトゲンシュタイン通も飽きることのない、数々の原石が展示されているのだ。
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いい言葉が沢山詰まった一冊。それなりに厚い割にすぐ読み終わり、また付箋を貼りつつ読んでいたら、気がつけば本が付箋だらけになっていた。
今まで「論理哲学論考の人」としてでしか知らなかったウィトゲンシュタインの、論考の時よりも人間らしい側面を垣間見ることができた気がする。そして同時に、普段からこういった思索を行っているのだなあと、より遠い存在であることも自覚させられた(別に哲学者を目指しているわけでもないが)。
とにかく、ためになる(風味の)言葉が沢山詰まっていたので、また思い出した頃に読んでみたい。 -
08/05/17、ブックオフで購入。
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パラパラ読んで楽しいフレーズを探したりするわけです。
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おもしろい。わけのわからないのもたくさんあるけど、それは殴り書きだから。タイトルの高尚さにだまされてはいけない。「ごちゃ混ぜの覚え書き」なのだから。
「わたしの理想は、ある種の冷たさである。情熱に口をはさむことなく、情熱をとりかこむ寺院」
「ソクラテスの対話を読むと、こんな気持ちにおそわれる。なんとおそるべき時間のむだ!なにも証明せず、なにも明らかにしない。これらの議論は、なんの役に立つのか?」
「急いでいるときは、車のなかにすわっていても、思わず車を押してしまう。そうしたからといって、車を押すことにはぜんぜんならない、とわかっているのに。」