ヒジュラ―男でも女でもなく

制作 : Serena Nanda  Kamal Singh  蔦森 樹  カマル シン 
  • 青土社
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本棚登録 : 21
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791757787

作品紹介・あらすじ

ある時は宗教儀礼者、ある時は売春婦-インド社会の中でもその存在が秘密に包まれていた両性具有のアウトカースト=ヒジュラ。その証言に耳を澄まし、比較人類学、フェミニズム理論を駆使して探る第三のジェンダーの可能性。

感想・レビュー・書評

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  • ヒジュラとはインドにおける結婚式、男児祝祭の折に祭事を催す者たち
    ひとつのカーストと捉えられているようだ
    ヒジュラ集団の構成員とは?

    長年、ヒジュラに関するデータが不足していた為、半陰陽(IS)の者だけがなると思われていた。そのような者がある家庭に生まれると、どこからともなくヒジュラがやってきて、連れ去ってゆく。そんな噂が絶えない
    実際には、同性愛者が集団に加わるようだ。もちろん半陰陽の者もおり、彼らはその特質から重宝されるらいしい(本物だから)
    同性愛者というより、性同一障害の者の方が近い気がする
    彼らは「男の身体に女の魂が囚われている」状態だと語る

    彼らは時には女の子として育てられ、大きくなるにつれ外部との接触が増えてゆく中でヒジュラを知り、接触するうちに彼らの集団に加わってゆく

    ヒジュラを偽物と本物に分ける儀式―去勢儀式
    去勢儀式後、女神マータの力を通じて、ヒジュラとしてシャクティを獲得
    また、去勢はカーマ(精力)の放棄、男性のセクシュアリティ放棄を意味し、そこから「あの世的な」苦言者としての意味合いが引き出される

    組織されたヒジュラ集団は全国に張り巡らされたネットワークから、経済適合を図っている。

    こちらでゆうところのニューハーフ、オカマ的な風貌の彼らは、虐待、嘲笑の的となるのは、容易に想像のつくところである。実際に、ヒジュラの独特な手を打つ仕草を真似ておどける青年に、何度か出くわしたことがある。ヒジュラにも電車の中で出会ったが、あれが本当にヒジュラなのか、本物かはわからないが、あの傲慢な態度で金を乞うことができるのはヒジュラくらいであろう。

    このへんで。

  • これほどもしっかり読む気になった学術論文はない。

    浮かび上がるのは、インドのあの寛容さ。白黒とか表裏とかいったものもない。そのまま。いろいろ気づかされる。

  • 著者の考察(?)とヒジュラのインタビューで成り立っていて、『ヒジュラ 第三の性』よりはヒジュラを知るのにはいいと思います。

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