エリス島物語―移民たちの彷徨と希望

制作 : George Perec  Robert Bober  酒詰 治男 
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791758531

作品紹介・あらすじ

飢えや迫害などの苦難を逃れ、「自由の国」アメリカにやって来た移住者の語られざる試練の体験を照らし出す、異色のドキュメンタリー・ノヴェル。

感想・レビュー・書評

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  • エリス島は、マンハッタンの沖合にある、貧しい移民用のイミグレーションが置かれていた「涙の島」。また、G・ペレックは実験文学集団OULIPOの中核メンバー。ここでは映画監督のR・ポールとともに、エリス島を回顧するドキュメンタリー映画を製作。その書籍版が本書。「今、何故エリス島か?」の問いには、やはり彼らの共通する出自―すなわちユダヤ人であることが深く関わるだろう。ヨーロッパのいずれの地にいても、ドイツ人でもなく、ポーランド人でもなかった彼らユダヤ人にとって合州国は、新天地だったのかを深層から問うのである。

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プロフィール

1936年生まれのフランスの作家(両親はポーランド系ユダヤ人で、第二次大戦中に死去)。パリ大学、チュニス大学の文学部で学んだ後、国立学術研究センターに勤務。1965年、ヌーヴォー・ロマンの手法を駆使して消費社会の空しさを暴き出した処女作『物の時代』でルノドー賞を受賞。以後、大胆な実験作を次々と発表して注目を集め、1978年には大作『人生使用法』にメディシス賞が与えられたが、1982年、46歳の若さで病没。広範な視野から現代世界を鋭く抉るその前衛的作品群は、文学の新たな可能性をひらくものと評価されている。日本文学にも関心を寄せていたことは、本書中の『枕草子』からの引用においても示されている。邦訳作品に『眠る男』(海老坂武訳、晶文社)、『物の時代』『小さなバイク』(弓削三男訳、白水社)、『人生使用法』(酒詰治男訳、水声社)などがある。

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