- Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791760763
作品紹介・あらすじ
グローバリズムやリベラリズムの猛威が切迫する中、ラディカリストは反資本主義という火急の政治的課題を理論化できるか。ヘーゲル、ハイデガー、アルチュセールらの主体論を緻密に走査し、資本主義の搾取においてデカルト的主体は無罪と論駁する。加速する資本のダイナミズムに抗し、文化総体を再審に付すジジェクの雄勁な論理。
感想・レビュー・書評
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厄介なる主体1―政治的存在論の空虚な中心
(和書)2011年12月05日 16:03
2005 青土社 スラヴォイ・ジジェク, 鈴木 俊弘, 増田 久美子, Slavoj Zizek
柄谷行人さんの書評から読んでみたのです。
柄谷さんの書評を読み返しながら書いています。そういう見方なのだなっておもった。柄谷さんが見いだす視差とジジェクさんが見いだす視差が、結局、何らかの主義ではなく姿勢としてしかないもの、微妙だけど視差というか矛盾を意識する姿勢というかそういうもの自体が大事なんだなって思った。
下巻も期待。
柄谷さんがジジェクさんの「パララックス・ヴュー」の書評も書いています。同じ人の本が出ることは珍しいと思います。こちらも読んでみます。面白そうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラカン的アプローチによる近代思想の中核概念の解体。本質に迫るほどそこに何もないことが露わになる。
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とにかく、数ある邦訳ジジェク本のなかでは、トップレベルの仕事。「アリーmyラブ」からの引用もしっかりおさえてある、訳者に敬服。