イスラム教 (シリーズ世界の宗教)

制作 : Matthew S. Gordon  奥西 峻介 
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791760862

作品紹介・あらすじ

現在の世界を読みとくうえで、イスラムを知ることは、不可欠の前提となっている。アフリカ西岸から、中東、アジアを横切り、インドネシアの島々にまでおよぶ、信徒たちを律する精神的伝統として、イスラム教を、その起源、教義、歴史的な変遷から現状まで、客観的な立場で平明に記述。

感想・レビュー・書評

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  •  ISILが世間を騒がしているが、ISILに限らずイスラム圏は常に戦争をしているイメージがある。ではイスラム教は戦争を教義に掲げる宗教なのか?というとそうではない。本書ではイスラム教の始まりから宗教儀式、生活の様子(一生)が簡潔に述べられている。クルアーンは主に信仰と生活の規範をまとめたものであるし、宗教儀式と行っても1日5回の礼拝や、指導者がクルアーンの一節を朗誦し、説教するという程度で礼拝はともかく説教はキリスト教や仏教でも見る光景で特別なことは何もない。また、生活の様子も宗教的な制限はあるものの、我々とそれほど変わらないことが分かる。ここだけを見れば常に戦争をしているようには見えない。

     ではなぜ争いが常に起きているのか?ジハードの拡大解釈と片付けるのは簡単であるが、その根本はイスラム教の歴史にあると思う。開祖ムハンマドの死後、次の指導者をどうするかで揉め、分裂しただけでなく、武力衝突が起きているのである。またイスラム教ではクルアーンが全てであるが、それゆえにどう解釈するかで対立が起き、武力衝突へとつながっている。なにより、ムハンマド自身が異教徒を滅ぼすため軍勢を率いている。つまりイスラム教が始まった時から戦争をしているのである。ある意味、戦争をするというのはムハンマドの行動に倣ったことなのかもしれない。

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