表現の自由vs知的財産権: 著作権が自由を殺す?

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791762040

作品紹介・あらすじ

「表現の自由FREEDOM OF EXPRESSION」が登録商標になった!今やどんなものでも私有化できる-ことば、メロディから遺伝情報まで、著作権や特許を武器に、創作・研究の自由を圧迫する企業。ヒップホップ、サンプリングからフリーソフトウェアまで、コモンズ(共有)を求める人びと。インターネット時代の壮絶な闘い。

感想・レビュー・書評

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  • 音楽を切り貼りしてミキシングするヒップホップからコーピーガードCD、P2Pによるファイル共有と、大企業による過剰な権利保護と規模を背景にした訴訟の危険。前半は遺伝子や種子に関する播種禁止の事例なども。少し古いので話題がそこまでなのが残念。
    「正当な引用」「公正な利用」「パロディ」「政治的な批判」違法で加害かも知れないものを守るためにそれらが制限され過ぎて-それも一部の大企業によって-され過ぎているのではないか。
    話題は難しいが読み進み易く面白い。

  • ふむ

  • 違法ダウンロードの罰則化に端的に現れているように、知的財産権(著作権、特許など)を声高に主張する企業の論理は利用者の利便性や表現者の想像性を奪いかねない。


    本書はヒップホップを聴いて育った筆者(音楽ライターでもあるらしい)が、知的財産権(著作権、特許など)を声高に主張する企業と"サンプリング・スポーツ"という言葉に端的に表れているクリエイティヴィティとの戦いを綴った本。

    パブリックエネミーが『Apocalypse 91』から失速したのは、サンプリングの許諾に対する認識が91年頃から厳しくなったこと(ヒップホップ市場が大きくなったこととビズ・マーキーの「Alone Again」裁判がその契機)により、曲まるごとのサンプリングも一部分だけ切り取ったサンプリングも同様に権利処理されるようになってしまい、ボム・スクアッドの持ち味であった何十曲、何百曲も使用したサウンド・コラージュがコスト的に不可能になってしまったからだと著者は説く。

    このようにヒップホップのプロダクションについてのトリビア的エピソードも散りばめられていて大変面白く読めた。


    図書館で借りて一読したけれど、手元に置きたくなった&読み込みたくなったのでネットオフにて購入。
    届いたら再読するよ。

  • (推薦者コメント)
    アメリカでの知的財産の問題点をこれでもかと書き綴った書。権利や規制は厳しすぎると誰も幸せにしない。本書の指摘を日本にそのまま当てはめることはできないが、知的財産権という権利について感心のある人には参考になると思う。ただ、内容が古いことには注意。

  • リチャード・アシュクロフトのエピソードが好きで、古本で購入。
    なぜビター・スウィート・シンフォニーのクレジットがミックとキース(Jagger / Richards)なのか、その経緯がよくわかる。

    ストーンズもヴァーヴも好きだけど、こりゃリチャード・アシュクロフトがかわいそうだ。
    「ジャガーとリチャードがこの20年で作った最高の曲さ」
    だって。
    悔しかったろうなあ。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00158569

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