人形愛の精神分析

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  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791762590

感想・レビュー・書評

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  • 目・声・関節・指・鼻・口など、人間を構成する様々な部位や機能について、ラカン派の精神分析の見地から切り込んでいく著作。

    表題にある「人形」に関しては、申し訳程度の扱いしかなく、やや物足りない。
    連続セミナールの活字化ということで講義形式の語り口が読みやすくはあるが、内容が何度も重複し、似たり寄ったりの考察を繰り返すのに閉口する。(精神分析とはそういうものなのかもしれない) 

    キーワード:ラカン派、去勢の否認、性愛の基本対象(眼差し,声,乳房,便)、鏡像段階

  • 人形は余り関係がなく、「人」、「形」、「愛」についてのラカン派の精神分析本。何でもかんでも、特に関節を「去勢」と結びつけるのは、否、と言いたい。吉田良氏の「本当に自分が病んでしまったら、物事を生み出すということは出来ないのではないか」という意見には激しく同感。

  • これは論文のようなものではなく、藤田氏のセミネールをまとめた
    もので、本としては文体にまとまりがかけていたかなとは思いました。

    ですが、内容は単純に面白かったです。
    あくまでラカン派の観点からの考察ですけど。


    鏡像段階の話が面白かったです。そして、主観客観の逆転。

    澁澤龍彦が少女コレクション序説の中で言っていた
    「人形を愛する者と人形とは同一なのであり、人形愛の情熱は自己愛だったのである」
    と言う意味がなんとなく解った気がしました。


    もっと人形愛についての本が出てほしいです。

  • ー99.9%、ラカン派の精神分析の本でしたー

    昔から、球体関節人形に興味があって、恋月姫さんや天野可淡さんの人形が憧れでした。
    人造人間(アンドロイド)の発想にも興味があったので、人形についての本を一冊手に取りたいと思ってました。
    そこで、ズバリ気を惹かれたのがこの本!
    でも、人形の歴史とか、その創作の魔術的な面についてはちっとも書かれてませんでした。
    ちょっと落胆。
    しかし、子供が言葉をおぼえ、概念をつくりだして世界をとらえていく発達のしくみとか、精神分析の面では興味深い記述がてんこもりです。
    人形の創り手の意識というよりも、身体の各部分にまつわる精神分析論が展開されます。
    これなら、人形じゃなくて人間でいいじゃん!とツッコミを入れたくなりました。
    巻頭カラーで、秋山まほこさんの美しい作品が載っていることを考えると、2200円はまんざらでもないような気持ちになります。商売上手だ!やられた!
    最後の章では、活躍中の人形作家、吉田良さんと四谷シモンさんを招いたシンポジウムが収録されています。ズバリ、分析家の性で恣意的な指摘をしてしまう著者の藤田さんに、ちょっと引き気味のお二人・・・という珍しい場面にも出会えて、なおのことオトクです。

    それにしても、人形についてまとまって考察されてる本は、あんまりないんでしょうか・・・。
    あと、心理学で人形にせまるなら、ユングの方が面白い気がします。誰かやってるかなあ。

  • 人は何故、人形を好むのか?
    そんなことを考えさせられる一冊。

  • めっちゃわかりずらい。
    書いてあることも結構抽象的で、よっぽど作り手側からの意見の方が参考になると思った。まず断定調なのが気に入らない。

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