人形愛の精神分析

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791762590

感想・レビュー・書評

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  • これは論文のようなものではなく、藤田氏のセミネールをまとめた
    もので、本としては文体にまとまりがかけていたかなとは思いました。

    ですが、内容は単純に面白かったです。
    あくまでラカン派の観点からの考察ですけど。


    鏡像段階の話が面白かったです。そして、主観客観の逆転。

    澁澤龍彦が少女コレクション序説の中で言っていた
    「人形を愛する者と人形とは同一なのであり、人形愛の情熱は自己愛だったのである」
    と言う意味がなんとなく解った気がしました。


    もっと人形愛についての本が出てほしいです。

著者プロフィール

1955年生。精神科医。信州大学医学部卒業。フランス国立ニース大学文学部哲学科博士課程、医学部精神医学専門医課程を経て、現在、医療法人ユーロクリニーク理事長・院長。著書に、『精神病の構造』、『性倒錯の構造』、『幻覚の構造』(以上、青土社)ほか。訳書に、ジャック・ラカン『テレヴィジオン』(講談社学術文庫)ほか。

「2019年 『アンコール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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