実録三国志

著者 :
制作 : 鈴木 博 
  • 青土社
4.50
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本棚登録 : 11
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764112

作品紹介・あらすじ

後漢王朝末期の爛熟腐敗、諸士群雄の決起、そして曹操の活躍を中心に三国鼎立までの道を犀利に説きあかし、新興士族社会の誕生という壮大な歴史のうねりを再現。天下平定の夢と理想、そして錯雑なる陰謀詭計の細部を活写し、背後に潜む精神の葛藤と非情な宿命を描ききる。現代「三国志」研究の重要成果。

感想・レビュー・書評

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  • 三国志前史。
    正史を元に詳細な考察が展開されている。娯楽本のように気軽には読めません。

  • 後漢の士大夫と武将の関係など。

  • この本を最初に知った時に目にしたコメントは、「原題はいいのに、和訳はちょっと…(以下略)」というのを実感。原題の「三国前伝−漢末群雄天子夢」がこの書の内容を一言で表していると想います。党錮の乱の前から始まり、本の半ばほどでやっと董卓が死にました。
    武将は呂布以外ほとんど登場しません。三国時代を政治的混乱という視点で、皇帝と宦官や外戚、士大夫たちの思惑や政略から解き明かしている良書だと思います。論旨は正史三国志と後漢書を軸にしつつ、後世の史家たちの評論をも踏まえて展開されています。出典もきっちり書いてあるのが◎。

    やっと荀イクが死ぬところまで読んで、その後に曹丕が禅譲を受けるあたりの研究部分を読み終わってないですが★5つ評価をつけさせて頂きます。
    于濤先生の今後の論文もぜひ読みたいところです。

  • 後漢〜魏がメイン三国志なタイトルだけど蜀や呉はほ記載なし
    曹丕や曹植あたりが好きなので、曹彰解釈とか含めて大変面白く読めました

    ところで…曹操が書いたという荀?への荀侯誄は曹植の誤植いですか?
    本当にあるのですか?ずっと気になっています

  • 文学の「三国志演義」ではなく、正史の「三国志」について、主に政治史として分析しています。
    宮廷と外戚・宦官らとの関係、士人たちの政治的地位、群雄たちの勢力図、曹魏政権における官僚機構や、後継者争いなど。
    朝廷あるいは宮廷の視点から描いているので、後漢末の権力者たちや曹操がメインであり、蜀の劉備と呉の孫権はほとんど出てきません。
    期間は「党錮の禁」から曹丕の即位(後漢滅亡)までですが、乱世の遠因として後漢末期の歴代皇帝と皇后・皇太后らの権力闘争も描かれています。
    物語ではマイナーな存在の陳羣や呉質らの名臣について詳しく紹介されていますが、反面物語のヒーローとなる武将たちについての記述は少ないです。
    曹操配下で活躍した曹氏・夏侯氏の名将たちも、単に曹操の一族だから起用されただけで、名将とは見なしていないですねw

    ニン、トン♪

  • タイトルが良くないね。
    後漢末から三国時代に入る直前を扱っているのだから、原題の「三国前伝――漢末群雄天子夢」のほうが遙かに良い。

    中国人が正史を基に書いたもので、目の付け所が鋭く、考察等もかなり興味深い内容。
    董卓と呂布の確執、図讖、臧覇、曹操の後継者選定などなど目から鱗で非常に面白かった。

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