アリス狩り 新版

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  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764303

感想・レビュー・書評

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  • 第1部は、アリス論とキャロル論。かなり面白い。

    第2部は、絵画論とメルビル論。メッチャ面白い。

    第3部は、ホームズと推理小説論。面白い。

    難解ではあるけど、都度読み返しつつ別の資料もあたってみたりすると、思索の幅がぐんぐん拡がる。17世紀~19世紀の英米文化論とも言えるかも。

  • 最後の方は『殺す・集める・読む』に再録されていて、
    被っちゃってますが(´ω`;)ヾまあいいか、と。
    メルヴィル「白鯨」論を特に興味深く読みました。

  • 幼女狩り!?ハンプティ・ダンプティもびっくりだっつーの。

  • 第1章ではルイス・キャロルの作品と同時代のノンセンス文学を、第2章では17〜18世紀のパラドックス文学と言語世界の自閉的円環を前提に、メルヴィル『白鯨』を、第3章ではコナン・ドイルを初めとした探偵・推理小説を世紀末室内文化から論じる論文集。閉ざされた小さな世界に憑かれ、「流れゆくもの」に恐怖を抱き続けたキャロル。1人の少女が試練の末に一人前になっていく2つの『アリス』物語は、キャロルにとって少女を初潮から中年女へと拉致していく時間の流れに対する諦め以外の何物でもなかったのか。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。批評家、翻訳家。大妻女子大学名誉教授、副学長。著書に『アリス狩り』(青土社)、『近代文化史入門――超英文学講義』(講談社学術文庫)、『殺す・集める・読む――推理小説特殊講義』(創元ライブラリ)など多数。翻訳書にジョン・フィッシャー『キャロル大魔法館』(河出書房新社)、エリザベス・シューエル『ノンセンスの領域』(白水社)、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(共に佐々木マキ画、亜紀書房)など多数。

「2019年 『詳注アリス 完全決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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