- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791765737
作品紹介・あらすじ
紛争・衝突と内戦、テロと暴動そして流血だけが悲惨なのか。貧困と暴力にきめこまかに心を配る一方で、グローバリズムに邁進する政治・経済システムから大胆に搾取するリベラル・コミュニストの欺瞞こそが、今日の暴力の最たるものではないのか。ポスト資本主義時代の"暴力"の諸相を根源から捉え直す、創見溢れる論考。
感想・レビュー・書評
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ジジェクの暴力と寛容についての本。ジジェクは政治的な内容よりも映画とかの方が面白いな。
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時々ビックリするようなことを言っているので面白い、難しかった
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【メモ】「残虐性なき愛は無力であり、愛なき残虐性は盲目である、それは持続力を失い短命の情熱で終わる」(248)。リベラル的慈善行為という欺瞞的暴力、原理主義という似非宗教的暴力を越えた先にジジェクが見ているのは、「純粋な暴力の領域、法(法的権力)の外部の領域、法措定的でも法維持的でもない暴力の領域」、憎しみをもって愛するという「愛の領域」(249)である。
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登録番号:5
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正月早々にジジェクを読むという…。
ジジェクの「暴力」観はどことなくハイエクの「自由」観(特に消極的自由)に通じるところがある。フーコーの権力装置とかもそんな話だったろうか。 -
読んだ。