量子力学は世界を記述できるか

著者 :
  • 青土社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791766123

作品紹介・あらすじ

科学の最先端として「物理学の世紀」を演出し、医療やIT、情報工学などさまざまな分野を革新し続けている量子力学。しかしその理論は直観的にはまったく「理解できない」ものだった。量子力学の登場で、世界は、そして科学の意味はいかに変わったのか…。いままで誰も語れなかった「本当の」量子物理学の世界。

感想・レビュー・書評

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  • 理系でない私がこの本を読んだのは、量子力学において多世界解釈がどのような現状にあるかを確認するため。
    最近になって様相論理学や可能世界の話が取り上げられているようだが、この辺は最近の研究論文を読む必要がある様子。
    理解できるかどうかは別として…。
    ちなみに、この辺の話題は哲学界でもまだホットみたいです。

  • 量子力学では世界を記述できません。

  • 産業、工学で必要となる「量子力学の理論式」の話ではなく、自然の実像(著者は「世界」というが)について量子論、量子力学はどの程度をカバーしているのかということに関わるエッセイ。

  • 量子力学を軸としコペンハーゲン解釈以降、約100年の物理学の流れをエッセイ風に書いた1冊。

    量子力学はその萌芽期にアインシュタインのような物理学の大家に批判されつつも、ボーアを中心としたコペンハーゲン解釈により、細かい矛盾は忘れとりあえず取り扱われてきた。けれどもそうし対立する考えが再燃している、というのが大筋だろう。と思う。

    難解な数式などもあって読むのに苦労する章もある。そこを流し読みして、エッセイ的な部分を中心に読めばそれなりに内容は理解できると思う。もしかしたら高校生の時に読めていたらもう少し理解できていたかもしてない。

    キーワードはコペンハーゲン解釈、EPR、収縮、ミクロの時間対称性とマクロの時間非対称性(=エントロピー)、観測者、不確定性、ユニタリーの変動、自立系と制御系、可能性の束、など多数。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階開架 請求記号:421.3//Sa85

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著者プロフィール

1938年生まれ,1960年京都大学理学部卒業,1964年同大学院中退。1974―2001年京都大学教授,基礎物理学研究所長,理学部長を歴任。2001―2014年甲南大学教授。


「2014年 『林忠四郎の全仕事 宇宙の物理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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