犬とぼくの微妙な関係

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 32
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791766833

作品紹介・あらすじ

犬に咬みつかれ、ネコ好きになったぼく。そして犬の忠誠心と勝手気ままなネコの態度の狭間で揺れ動く動物学者のぼく。いろいろな動物たちの、生きるためのロジックをもっと知りたい-。生物界は、サバイバルのための驚異と不思議が満載された大宇宙。不思議発見、日高ワールドからの興味津々のレポート。

感想・レビュー・書評

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  • 動物たちはなにを目指しているのか?何によって行動しているのか?動物行動学から見る動物たちの行動や本能についての考察。動物たちの生殖行動や生存競争を生き抜くための進化について、細かく解説されていておもしろかった。
    読んだ後、やはり人間は異質な生物になりつつあるのかと思う。野生の動物にボケはないし、自分の遺伝子を残すために必死に求愛行動を取るが、人間はボケるし子をもつことを拒否する人もいる。いろいろ考えさせられるデータでもあった。

    生き物は遺伝子を残すために行動している、という考え方も納得。リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」も合わせて読んでみたいところ。

  • いきものたちはすべて地味にすごい。蝶はなぜヒラヒラとぶか。母性は幻想か。遺伝子は利己的か。
    青土社がどんどん日高先生の本を刊行してくれてうれしい限り。まだまだ出る?

  • リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』は読んだことはないけれど、
    その内容を一般人にわかりやすく読みやすく噛み砕いた本のようです。

    頻繁に登場するキーワード:「利己的遺伝子による適応度増大」
    動物が生きる目的、子孫を残す目的は種族維持ではない。種族のことなど考えてはおらず、時には伴侶も関係なく、ひたすらに己の遺伝子をより多く残すためである。

    登場する動物や昆虫や魚の例を通して、ドーキンスの利己的遺伝子説が60年ほど前から動物行動学の常識になっていることを証明していきます。

    著者が亡くなった後に、雑誌等に書いたコラムをよせ集めせいか、構成上途中で飽きる部分もありましたが、とてもおもしろかった。


    遺伝子を残すことのみを目的とするならば、人間はなぜ少子化なのか?
    それは「コスト・ベネフィット」によるのだそうだ。現代の動物行動学は経営学の考え方を取り込んでいる。
    人間に限らず、動物たちの行動及び生態は常に適応度増大にかかる経費と利益のバランスを計算しているということである。

    子育てにかかる経費が高い先進国は少子化し、子供が労働力(財産)になる第3世界においては人口は増加し続けているというのである。
    (避妊教育の普及や宗教の問題については触れてませんでしたけどね)

    後半は動物行動学から見た人間の行動についてや、人間は既に「遺伝的プログラムを超えた生」を生きているのではないかという推理が語られていて、大変興味深かったです。

  • 生きるため、繁殖し遺伝子を残すための動物行動学を、わかりやすく説明してくれる本。面白いのだけど、内容が何度も重複し途中で飽きてしまった。

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プロフィール

【訳者】 日高敏隆 (ひだか・としたか)
1930年生まれ。京都大学名誉教授。2009年歿。

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