食卓の愉しみについて 人生に関する断章

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  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791767427

作品紹介・あらすじ

私が関心をもつ事柄は必ず人生に関するにちがいない-食卓の愉しみは、食べることの愉しみではない、良い話し相手が食卓の愉しみには必須なのだ、と語る詩人・弁護士が、その透徹した論理、鋭い感受性、該博な学識により、家常茶飯から社会事象にいたるまで、洞察し、批判し、話題にとりあげ、稀代の知識人と会話する愉しみを覚えさせる、滋味豊かな最新随想集。

感想・レビュー・書評

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  • ブレアはイスラムの人々がイスラエルを反イスラム的偏見の象徴として扱うことを非難しているかのようにみえるが、さりとてブレアはイスラエルの大義を説いているわけでもないし、イスラエルのパレスチナ人迫害については全く口を閉ざしている。

    アフガン空爆はタリバンと一般市民を区別することができなかったので、多数の無垢の市民を犠牲にした点で、十字軍の残虐さを受け継いでいる。

    古代哲学者は、いずれもアラビア語として読まれるにいたった。

    中国が尖閣諸島の領有権を主張している以上、かりに尖閣諸島が日本の領土であることが歴史上も国際法上も明白だとしても、領有権問題は存在しない、という立場に国際的理解が得られるとは思わない。

  • 著者の語彙が豊富なことに驚嘆した.何度も漢和辞典を繙いて読み方や意味を確認した.知らない言葉がこんなに出てくる本は珍しい.表題からブリア・サヴァランが出てくると予測したが、やはり「美味礼讃」の引用があった.膨大な著書を引用していることも素晴らしい.「量販店について」での論述で、従来の商店街が寂れてきた原因を追求していたのに賛同するものだ.尖閣諸島の議論も面白かった.

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著者プロフィール

昭和37年生まれ。広島県出身。東京大学法学部卒。
昭和61年に通商産業省(現・経済産業省)に入省。技術開発、情報システム開発、知的財産保護、オゾン層保護対策に携わり、平成5年から8年まで在ポーランド日本国大使館一等書記官としてワルシャワに駐在。帰国後は、航空機武器産業、原子力安全、環境・企業立地などを担当した後、石油公団総務課長、中東アフリカ室長、大臣官房参事官、石油流通課長を務めた。地方へは、近畿経済産業局の総務課長と総務企画部長として大阪で2回勤務し、兵庫県庁出向(産業振興局長と産業労働部長)で神戸にも赴任した。平成25年夏から平成28年夏まで独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 参事・戦略企画部長。

「2016年 『何が「地方」を起こすのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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