あめだま 青蛙モノノケ語り

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 56
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791767533

感想・レビュー・書評

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  • 「あめだま」なんだけど、よく見ると…「あ めだま」なのです。ぞぞぞ…と鳥肌立ちまくり。ぐちょとか、ねちょとか、べたべた…いちいち気持ちが悪いけど読んでしまうという…。そして時々クスッと笑えるところが箸休めみたいな感じ。

    ところどころ読んだことがあるような…既視感があったけど(この感覚が妙にこわかった)「薫糖」でしっかりと思い出した!「てのひら怪談 ビーケーワン」でピカイチにうまかった人だ!と思い出した。スッキリしたー。

    「薫糖」「月蝕」「恨み雛」「二日酔い」「夏の夜」「血飲み子」「できるかな」「七つの子」「杏の血」とかが好き。一番はやはり「薫糖」かな♪

    鬼が多いので色々とイメージしてしまった。他人魚、河童、くだん、幽鬼、宇宙人?ところどころ意味が分からなかった。

    これを読んでから、あめを口に入れるのがこわくなった。今まで躊躇いもなく齧っていた。今はこれ目玉じゃないよね…って確かめてから口に入れる。

  • ホラー系ショートショート集。異界の異形なモノたちが、あまりにあっけらかんと現実に、どっかり存在しているのがおかしかった。ユーモアのある話、本当にゾッとそる話、現代的な話、やや懐かしい感じのする話、と変化に富んでいて、飽きずにサラッと読めた。花や果実の甘い腐臭が漂ってくるようないくつかの話が、個人的には好きです。

  • 全編通して、順調に気持ち悪いです。
    暑さで溶けたあめだまの包み紙を剥がす感じ。

    あの、ねちゃぁあ、というなんともいえない感覚。
    それが、全編通して感じます。

  • ご本尊 選択肢 みたいなブラックのが面白い
    ホラー界の星新一的存在になられることを期待(*´`)

  • 一話がほんの二、三ページという短い掌編が集められた短編集。シュールで怖くて、でもどこかしら可愛らしい物語がいっぱい。独特の擬音がまた、なんともいえない不思議な雰囲気を醸し出しています。
    お気に入りは「できるかな」。……怖い。怖すぎる。
    「選択肢」も面白いなあ。たしかにこれ、他のはあんまりイメージできない。にしてもこの中から選べって言われても……ねえ(笑)。

  • 不思議系ホラー。どうやってこういう話思いつくのかな。

  • 幼い頃にクローゼットの隙間、濃い緑の陰、廃墟、街灯のあたらない暗がりなんかを怖がらずにじっと見つめたらこんなお話が書けたのかもしれない。怖いけど懐かしいような不思議なてのひら怪談だった。読んでいて内田百閒の『冥土』を思い出した。そんな人外とのお話がちょっとずつ色彩豊かに語られていた。

  • 湿った土の匂いと甘いお菓子の匂いと夏の夜の匂いがする素敵な掌編たち。うっとり。

  • 【Entertainment】あめだま/田辺青蛙/20140210(9/184)
    ◆きっかけ
    ・日経水曜日夕刊。

    ◆感想
    ・気持ち悪いし、よくわからない、例えば、ウチの目なめる、飴で出来ているんだけど、というくだり。しかし、時に1ページにも満たない短編の中で、中身をぎゅっと濃縮して、読書の想像に任せることができるのは、流石作家だなとも思った。
    ・その点、不要な言葉は極力削り、しかし訴えたい言葉は適切に選び、ということができているのだと感心。

    ◆引用
    特になし。

  • “ただいま、死んだけれど帰って来たよ。
    お兄ちゃん、おかえり。
    抱きついて触れた青白い皮膚は、突っ張っていて冷たい。
    だって死人だものと、兄は力なく哂う。”[P.15_雨の日の帰宅]

    1,2ページ程のお話が沢山。
    ねちゃっとしたような気持ち悪さとその割に静かな文章が癖になる。

    “ささくれをパリパリと捲ると、冷たい翡翠石が覗く。
    私の体は何時の間にこうなってしまったんだろう。
    カッターで皮膚をもう少し剥いで、舐めてみたのだが、石のつるりとした感覚が舌に伝わるだけだった。”[P.63_翡翠石]

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プロフィール

1982年大阪府生まれ。オークランド工科大学卒業。2006年第4回ビーケーワン怪談大賞で「薫糖」が佳作となり、『てのひら怪談』に掌編が収録される。2008年『生き屏風』で、第15回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。近刊に同じ小説家でもあり夫でもある芥川賞作家・円城塔との共著『読書で離婚を考えた。』がある。

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