あめだま 青蛙モノノケ語り

著者 :
  • 青土社
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本棚登録 : 73
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791767533

感想・レビュー・書評

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  • 図書館本

    これは素敵な短編集。私好み。、
    モノノケとか、鬼とか、河童とか、血を吸うものとか。
    ほんの数十行のなかに、摩訶不思議が漂っている。

    確か円城塔さんの奥様だったろうか。

  • ホラー系ショートショート集。異界の異形なモノたちが、あまりにあっけらかんと現実に、どっかり存在しているのがおかしかった。ユーモアのある話、本当にゾッとそる話、現代的な話、やや懐かしい感じのする話、と変化に富んでいて、飽きずにサラッと読めた。花や果実の甘い腐臭が漂ってくるようないくつかの話が、個人的には好きです。

  • 全編通して、順調に気持ち悪いです。
    暑さで溶けたあめだまの包み紙を剥がす感じ。

    あの、ねちゃぁあ、というなんともいえない感覚。
    それが、全編通して感じます。

  • ご本尊 選択肢 みたいなブラックのが面白い
    ホラー界の星新一的存在になられることを期待(*´`)

  • 一話がほんの二、三ページという短い掌編が集められた短編集。シュールで怖くて、でもどこかしら可愛らしい物語がいっぱい。独特の擬音がまた、なんともいえない不思議な雰囲気を醸し出しています。
    お気に入りは「できるかな」。……怖い。怖すぎる。
    「選択肢」も面白いなあ。たしかにこれ、他のはあんまりイメージできない。にしてもこの中から選べって言われても……ねえ(笑)。

  • てのひら怪談の再録もあるからか、ホラー掌編がいくつか、っていう構成でした
    なんだかよく分からなくて、気持ち悪いな~~~~っての強めだから、そんなにホラーホラーはしてないのでご安心を

  • 文学

  • 不思議系ホラー。どうやってこういう話思いつくのかな。

  • 幼い頃にクローゼットの隙間、濃い緑の陰、廃墟、街灯のあたらない暗がりなんかを怖がらずにじっと見つめたらこんなお話が書けたのかもしれない。怖いけど懐かしいような不思議なてのひら怪談だった。読んでいて内田百閒の『冥土』を思い出した。そんな人外とのお話がちょっとずつ色彩豊かに語られていた。

  • 湿った土の匂いと甘いお菓子の匂いと夏の夜の匂いがする素敵な掌編たち。うっとり。

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著者プロフィール

作家。『関西怪談』『大阪怪談』『魂追い』『あめだま』など著作多数。

「2023年 『関西の怖い街』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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