- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784791767786
感想・レビュー・書評
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そんな共同体はもうない、すでにわれわれは遅れてきた存在なのだ、と気づきながらも民俗社会を研究した柳田國男についてなど、示唆と刺激に満ちた対談集。
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対談者の多彩な顔ぶれは、そのまま著者の幅広い知性を物語っている。その幅広い知性からは、その道の専門家や研究者が及びもつかない発想が生み出されてくるのである。
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対談者 クロード・レヴィ=ストロース/ミシェル・セール/ブルーノ・ラトゥール/ 吉本隆明/河合隼雄/養老孟司/中村桂子/ 細野晴臣/杉浦日向子/藤森照信/河合俊雄/管啓次郎 多才な知性・表現者たちとともに、人類の精神の古層と自然との交感を深く探り、この地球に生きづく文明の大転換を予見。 海外の思想家から音楽家やマンガ家まで、多様な対話によって紡がれる野生の科学の可能性。
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中沢新一氏による各分野の知識人との対談をまとめた一冊です.人類がどこからきたどのような存在であるのか,ということについての議論が繰り広げられます.
レヴィ・ストロースやラトゥールとの対談は2000年ごろのもので,それと2013年の行われた中村桂子氏との対談を一把に扱うことはできませんが,実際各対談それぞれがとても印象的な言葉で成り立っています.
第一部が「自然の叡智」,第二部が「心のアルケオロジー」,第三部が「現代のアルス・ノーヴァ」となっています.個人的な印象としては第一部は本当にわけのわからない次元の会話であり,どこか中空で言葉が行き交っているような感覚を覚えましたが,終盤に行くに連れ,わかりやくなっていたと思います.まあわからなくても,個人的には面白かったです.
漫画家の杉浦日向子氏との対談である,「怪談都市,江戸」が個人的には一番でした.
各人の知識の深さに改めて驚愕するとともに,ここに出てきた方々の本をもっと読みたいと,そう思いました.
中沢新一氏,次はジャレド・ダイアモンドあたりと対談してもらいたいところです. -
中沢新一氏といろいろな方との対談集。
なかなか難解なところはありますが。難解なりにも
理解できる内容としては少し青い感じのする
論理かと。ちょっと想いを持って感情移入は
しずらい内容でした。
ただ、レヴィ=ストロース氏との対談
吉本隆明氏との対談。杉浦日向子氏との対談の
3つは面白かったと思います。 -
杉浦日向子さんとの対談、「怪談都市、江戸」を収録。初出は、『ユリイカ』1998年8月増刊号「総特集 怪談」。
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