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- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791767939
感想・レビュー・書評
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春画先生を観て。春画の歴史、文化的価値など分かって面白い
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「春画」というとなんとなく江戸時代のアンダーグラウンドな庶民文化くらいにしか思っていなかったけれど、著者はそれを真面目に研究しており、「春画」を特別視せず日本文化の一部として普通に接するべきだ、との考え。初めて「春画」というものをちゃんと見て、その歴史を知ったけれど、かなり興味深く読めた。
驚いたのは、中学高校で習う「葛飾北斎」しかり「喜多川歌麿」しかり、著名な浮世絵画家はみな当然のごとく「春画」を描いていたということ。そして、それを学校の授業では完全に隠されていたということ。
そりゃあ、中高生にあの絵を出しづらいのはわかるけれど、美人画も春画も両方描いてきたのが歌麿という人であるのに、その片方がタブーになっていることが怖いというか。たかだか戦後になってから入ってきた西洋的な道徳観に縛られすぎず、江戸時代当時の文化であり風俗をちゃんとそのままの形で受け止める度量を持っていたいものです。
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