〈政治的なもの〉の遍歴と帰結 ―新自由主義以後の「政治理論」のために

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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791767991

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  • 「政治を政治たらしめるもの」である〈政治的なもの〉について考えた10編(序章含む)の論文を採録。多くは著者が専門としている政治哲学ではなく、フェミニズム、丸山思想史、アメリカ政治学などの研究史から〈政治的なるもの〉をめぐる抗争を描いている。

    この論文集がいちばんすごいなと思ったのは〈政治的なもの〉という主題を立てながら、〈政治的なもの〉が何かという答えが明確ではない点である。主題を立てながら、それについてはっきりと話すことなく文章を進めていくというのは、ものすごく勇気のいることではないかと思われる。

    いやもちろん、断片的には記載はあるのだ。ただそれが明示的ではないというか…それはおそらく、〈政治的なもの〉について語る言葉の不足にあるのだと思う。多弁を要せば語れるというものではないが、作者は「言葉がないもの」について、多弁することでその欠落を埋めようとしている。そんな印象を持った。

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