哲学者、競馬場へ行く

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  • 青土社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791768332

感想・レビュー・書評

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  • G1及びいくつかのG2そして凱旋門賞について、著者が1つレースをピックアップして語る、というもの。オグリキャップからトウカイテイオーで競馬にハマったようなので、同年代の方は読んで楽しめるかと思う。
    学者さんらしく、落ち着いた文章で進むので、別冊宝島的というよりは優駿的である。哲学者ならではな部分はそんなになく、少し題名負けしてる気がする

  • かつて「賭博」というテーマを通して「偶然とは何か?」という古典的な問いに挑んだ哲学者の檜垣が、今度は自身の賞レースのたびにかよっているという「競馬」について思考したらしい。



    POPEYE 2015年JANUARY Issue813
    TO DO LIST より引用。

  • 阪大で教鞭をとる哲学者である著者が、「オグリキャップ以降」の競馬史を綴った一冊。

    主要なレースごとに、象徴的な一頭、を挙げながら思い出やそのレースの意義を綴っていく、という構成で、スタンダードな分析の中にも所々に著者独自の視点が混じっており、自分自身の記憶と重ね合わせながら、興味深く読み進めることができた。 

    あと、レース解説の合間に挟まる、「競馬をみる意識の流れ」とか、「われわれは何を賭けているのか」といった哲学的な問答にも、不思議と心を奪われる。

    もう少し踏み込んでほしい、というところもいくつかあったが、そこは今後に期待、といったところだろうか。

    いずれにしても、競馬の奥深さを改めて感じさせられる名著、だと思う。

  • 2015/2/2読了。

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著者プロフィール

檜垣 立哉 1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学名誉教授、専修大学文学部教授。哲学・現代思想。著書に『生命と身体』(勁草書房)、『日本近代思想論』『ヴィータ・テクニカ』(青土社)、『バロックの哲学』(岩波書店)、『日本哲学原論序説』(人文書院)、『ベルクソンの哲学』『西田幾多郎の生命哲学』(講談社学術文庫)、『哲学者がみた日本競馬』(教育評論社)、監訳書にN.ローズ『生そのものの政治学』(法政大学出版局)ほか。

「2023年 『ニューロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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