科学者には世界がこう見える

著者 :
  • 青土社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791768349

感想・レビュー・書評

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  • 最初は現状に対する客観的なクールで辛口の批評も感じたが、最終的な印象は賢い人の無難なエッセイという感じ。

  • 書名と内容の落差たるや…切れる文才は感じたが、旧い時代の人の典型だった。スノビズム、選民主義、エリート呪縛。いまの科学のものの見方はそんな立場からではないんじゃないかな…

  • 世の中に起こっている事象を科学者目線で読み解いている本かと思って手に取ったが、「科学者目線」ではなく「科学者である著者の佐藤さん目線」で語られている本だった。

    冒頭に出てくる湯川秀樹先生のエピソードは面白かった。日本での国際会議のスタイルが、湯川先生が戦後初めて誘致した国際集会(国際理論物理学会)に端を発しているとは。
    基礎物理学研究所の創設、戦後初の国際集会の誘致、物理学の研究を宇宙や生物の研究にも広げる、欧文学術雑誌の創刊・・・。湯川博士の偉大さが、研究のみではなかったことがうかがい知れる。

  • 一流の科学者は文才も在るのだと感心した.最後の方のp253に出てくる”四つの科学”というダイアグラムが良い.純粋科学、科学技術、ワールドビュー、社会インフラの四つだ.p78のフェルミ問題の議論も面白かった.この様な発想が入学試験で取り入れられたら、今の秀才たちはどうなるのかな.

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:404//Sa85

  • 目の前をタクシーが通り過ぎた。A君もB君もタクシーに乗りたい。今タクシーが通った道でまたタクシーをひろおうとするA君と、道路の反対側に渡った方がよいというB君。どちらも理論的に動いているといえるが、どちらかが間違っているわけではない。小さな科学はどこにでもある。そんなことに気付けます。(教育学部:社会専修)

  • 物理学者の著者が雑誌に掲載したエッセイなどをまとめたもの。
    初学者にも分かりやすく、学者らしい真面目さとウィットにとみ、良い読後感でしたですね

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著者プロフィール

1938年生まれ,1960年京都大学理学部卒業,1964年同大学院中退。1974―2001年京都大学教授,基礎物理学研究所長,理学部長を歴任。2001―2014年甲南大学教授。


「2014年 『林忠四郎の全仕事 宇宙の物理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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