暴力の人類史 上

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (700ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791768462

感想・レビュー・書評

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  • 恐ろしいほどの統計や資料に基づいて暴力の歴史を紐解く。前半は近代以前の凄まじい刑罰について、古今東西の事象を調べまくってる。歴史学者と思ったら進化心理学者と書いてあった。

  • 歴史上、現在の人類こそ、最も幸福な人々だ。という説を、戦争や飢餓、科学未発達の時代を検証しながら証明していく。但しその結論は西洋文明(白人文明)がこの技術を発見し、広めたものだ、という筋立てをしている。

  • 多少検討正しいのか?と思うところがなくはない
    でも圧倒的な情報量で圧倒される

    世界は平和になっている
    そう思わずにはいられない

    民主主義はよい
    自由な経済交流はよい

    いろいろあるが目からウロコのところがいっぱい
    下巻が読めるかわからないが読みたい

  • 最初の方で戦争が減少しているようなことを書いている。その前提で論をすすめているらしい。
    当時はアメリカが世界の警察をしていたけど、その後大統領による方針が変わり世界的に紛争が増え、ついにロシアのウクライナ侵攻が起きた。
    前提はまだ成り立っているのだろうか。
    それ以上読むのはやめた。

  • すべての人に読んでもらいたい。
    現代がいかに恵まれているか、希望があるのかと分かる本。とは言え、このままで良い訳はなく、より永遠平和に近づくために我々が行動していくことが必要だろう。
    そのための仕組みも人類は作り上げてきている。民主主義が危機に貧している今だからこそ、読んでほしい。

  • (下巻に記載)

  • p205

  • 人類史上、暴力の量がどのような変遷を遂げて行ったのか、統計・歴史両観点から分かりやすく説明されていて面白かった。個人的には、人はなぜ他者を傷つけるのか、のメカニズムが本書で語られている物理的な攻撃以外に、心理的な観点からも適用されるのではないかと思い、考察を続けたいなと思った。

  • この世界から暴力が減少している事を膨大なデータから検証している。データーも膨大だがページも膨大。上だけでお腹いっぱいだ。
    本書によると、古代人は残虐な事を残虐だとは思っていなかったそうだ。それは数々の処刑装置を見れば一目瞭然。
    一番腑に落ちたのは、印刷技術が発達し本が出回り、他人の感情を理解出来る機会が増えたから、と言う事。これは人間のみが読み書きをし、知識や経験を形あるもので他者に伝達出来るからこそだと思う。いわば古代人は読み書きこそ始めたが、まだ動物的本能が強かったと言えるのではないか。下巻も楽しみ。

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著者プロフィール

スティーブン・ピンカー(Steven Pinker)
ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『人はどこまで合理的か』(草思社)などがある。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニスト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。米国科学アカデミー会員。

「2023年 『文庫 21世紀の啓蒙 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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