虚無感について -心理学と哲学への挑戦-

  • 青土社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791769063

感想・レビュー・書評

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  • 僕の虚無感は精神疾患ではない気がした。気を病んで精神科に行ってもカウンセリングを受けてもたぶん時間の無駄だなーとしか考えない。w

    めちゃくちゃ分厚い・翻訳文だったから読みづらくて飛ばし飛ばし読んだだけ。よく分からなかったけど印象に残った言葉だけ紹介

    「人間は最終的には自分の内側でなく外の世界で意味を満たすことによってしか自己実現を果たすことができず、自己実現は自己超越の結果としてこるのである。」

  • ◆読書メモ 200815再読◆
    p59
    「幸福を目指せば目指すほど、幸福は実現されない。」
    わかるんだけど、なら妥協しろってことでもなさそう。
    チルチルとミチルはあちこち駆けずり回った挙句何もなかった。青い鳥が既にいたから。
    →自分にとって幸福とは何か、を確認しないといつまでたっても満足できない?

    p76
    「なぜなら意味とは未来のために保存されるものではなく、むしろ過去にそれを蓄えることによって成り立つからであり」
    人生の意味はでっち上げでもしない限りない、と思っていたけど、半分?間違いだった。
    「人生の意味はこれだ」とある種決めて邁進するならそれはおそらく間違いで、「あの時のあれはこういう意味だったのかな」と回顧した時に発見するならおそらく正解?「見出す」にしても見出す先がどこか?
    →貯えた過去を振り返ることでしか人生の意味はわからないの?死ぬまで人生の意味ってわからずじまいならどうして意味に希望を見出せる?
    →過去を振り返った時に未来も含めた人生の意味を見つけられるということ?

    p82
    「人生には意味があるのだと知っていることほど、最悪の条件でさえ人間を耐えさせるものは事実上、他にない。以下のニーチェの言葉には優れた知恵が含まれている。『生きる理由(Why)をもっている人は、ほとんどどのような事態(How)にも耐えることができる』。」

    p83
    「精神力動学」

    ※意味は使命も包括する概念として使われている?
    https://nihon-go.jp/post-1519/
    【満たす/満ちる】いっぱいにする
    【充たす/充ちる】十分に与える
    →満たされる(果たされる)ことを待っている意味(使命)と充たす(果たす)人間間の緊張
    →「満たしてほしい」「充たしたい」の引っ張り合い?
    →引っ張り合って結合したら理想的な状態なわけだから、意味がわかってないと反対の極に近づけない=不健全あるいは発展途上の状態とみなす?

    p94
    ロゴセラピーにおける人間についての理解
    (一)意志の自由 ⇔汎決定論
    →運命は定められたものではなく自分で変えられる
    (二)意味への意志 ⇔ホメオスタシス理論
    →よりよい人生を目指して変化し続けること?
    (三)人生の意味 ⇔還元主義
    →人間に起こる現象をメタ的に理解する
    2までは意識できてた。

    p96〜
    ◇汎決定論に対する批判
    「精神的現象と呼ばれる現象の次元」=メタ視点
    自分自身の反省、拒否、客体化、自分のなにかを意図的に表出させている時、自分は自分自身を俯瞰して見つめている。
    =自分自身と自分の生物学的・心理学的特質(遺伝や環境因子)との間に距離をおくこと
    =ロゴセラピーにおける自己距離化の能力
    →自己距離化の能力が自分自身を皮肉る力を与える
    →これをユーモアと一旦定義している
    →ロゴセラピーでは、自己距離化の能力と健全なユーモアのセンスの両者を活用、とあるが、自己距離化の能力の一部にユーモアセンスが入っているのではないの?何故ユーモアセンスだけ分けている?
    →自分を皮肉る力はユーモアのすべてではないから、自虐ネタについての言及をもとにユーモア全般の話をしていると考えた方が妥当か?(フランクル先生、わかりづれーよ)

    ◇次元論的存在論
    「私がここで言う存在論的な違いというのは、一人ひとりの身体的・心理的・精神的な側面の数量的なちがいではなく質的なちがいなのである。ロゴセラピーにおいて私が構築した人間学的理論では、このように一人の人間のなかに統一性と多様性の両方が同時に存在するということを考慮しており」
    →あなたとわたしでは中身が違います、雑多な経験や知識があり、そのひとつひとつに法則性などは特にありません、しかし、それらはすべてわたしやあなたというひとつの個体をかたちづくっているものです。ということ?

  • 所在:展示架
    請求記号:146.8/F44
    資料ID:11600460
    著者のV・E・フランクルは、ナチスの強制収容所の中でさえ、生きる希望を失いませんでした。現代、虚無感や無力感によって生きる希望を失ってしまう人が少なくありません。生きる意味を取り戻すために、是非読んで貰いたい一冊です。
    選書担当:M

  • 訳者代表の広岡義之はフランクル研究の専門家ではないが、ウィーンのフランクル研究所へ出向き、所長のアレクサンダー・バッチャニー博士にインタビュー。本書翻訳を推薦される。フランクルの講義録を博士が博士が責任編集し、序章としてフランクルの伝記を添えている。
    こういう本は、自国語の研究者・翻訳者に恵まれないと中々素人が接することは難しいので、日本人で良かった〜である。
    心理療法という言葉から受ける印象より、だいぶ臨床寄りのアプローチなのは、元が講義録だからこそ。翻訳も平易な表現が多く、取っつきやすい。

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著者プロフィール

ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl)
1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿。
著書『夜と霧』『死と愛』『時代精神の病理学』『精神医学的人間像』『識られざる神』『神経症』(以上、邦訳、みすず書房)『それでも人生にイエスと言う』『宿命を超えて、自己を超えて』『フランクル回想録』『〈生きる意味〉を求めて』『制約されざる人間』『意味への意志』(以上、邦訳、春秋社)。

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