蛸 ―想像の世界を支配する論理をさぐる―

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791771820

作品紹介・あらすじ

日本では食卓に並ぶおなじみ蛸が、なぜ西欧では海の魔物となったか。蛸に関するイメージの変遷を、北欧神話やロマン主義文学、日本の春画などからさぐるロジェ・カイヨワのユニークな思索。カイヨワの思想史をたどる充実した解説付き。

感想・レビュー・書評

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  • 蛸がなぜ魅力的なのか、古今東西の表象の事例をもとに紐解いていく。

  • 【新着図書ピックアップ!】
    蛸とはなにか?日本人は、おいしい食べ物を連想する。しかし、世界では、蛸は恐ろしい怪物だったりする。蛸をめぐる様々な想像の世界に思いを馳せた本。たしかに、蛸は、地球にすむ生物の中でも、少し変わっている。この本は、1974年に日本語版が出ている。今回は、その新版。著者のカイヨワは、戦争論の著者としても知られている。

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著者プロフィール

(Roger Caillois)
1913年、フランスのマルヌ県ランスに生まれる。エコール・ノルマルを卒業後アンドレ・ブルトンと出会い、シュルレアリスム運動に参加するが数年にして訣別。38年バタイユ、レリスらと「社会学研究会」を結成。39–44年文化使節としてアルゼンチンへ渡り『レットル・フランセーズ』を創刊。48年ユネスコにはいり、52年から《対角線の諸科学》つまり哲学的人文科学的学際にささげた国際雑誌『ディオゲネス』を刊行し編集長をつとめた。71年よりアカデミー・フランセーズ会員。78年に死去。思索の大胆さが古典的な形式に支えられたその多くの著作は、詩から鉱物学、美学から動物学、神学から民俗学と多岐にわたる。邦訳に、『戦争論』、『幻想のさなかに』(以上、法政大学出版局刊)『遊びと人間』、『蛸』、『文学の思い上り』、『石が書く』など多数。

「2018年 『アルペイオスの流れ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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