- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791772179
作品紹介・あらすじ
もうひとつのFACTFULNESS
ビル・ゲイツ、バラク・オバマ元アメリカ大統領が大絶賛し、全世界で50万部のベストセラーとなった『Factfulness』(日経BP、2019年)。TEDスピーチで独特のテンションで統計学を語り人気を博していたロスリングが末期ガンと診断され余命宣告を受けて書いたのが、その『Factfulness』と本書の二冊である。『Factfulness』では我々が知らず知らずのうちに陥っているバイアスの罠から解放され、世界を正しく見るための方法が書かれていたが、本書では著者の生涯を描きながら、自身がどのようにしてバイアスの罠から解放され、世界を正しく見ることができるようになったかが書かれている。医師から研究者へ、そして世界の進歩を信じ、啓蒙し続ける人気の統計学者へと転身した波乱万丈の人生が感動的に描かれている。
感想・レビュー・書評
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なぜロスリング教授が
バイアスのかかった見方を乗り越え
データーに基づいた正しいものの見方を
重要視したのか
その根本的な理由は はやり経験から
きていたということが分かります詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『factfulness』を先に読むべきと、どなたかの書評にあったが、確かにそういう事かも知れない。私はこちらを先に読んだので、ただの日誌のように通読してしまった。ただ、ある意味では先入観を持たずに読めたという事でもある。
医療で人を救っても、貧困に対しては、数の限界があって、トリアージというよりも、医療レベルを全体的に下げる必要があるという事だ。貧困に対しては、医者よりも経済の方が衛生、栄養摂取レベルを引き上げ、健康的な生活を与えてくれる。だから、著者は経済にも傾いたのかと思ったが、そういう事ではなかった。また、命を助けられなくても、遺体の運び方や布に巻いてあげるなどの措置によって大変な感謝を得る。そこでもまた、医療と同じ位、大切な事を著者は発見する。
部分最適の技能を持ちながら、その軸があるからこそ、広い視野で大切な事、本質に作用する別の要素が見えてくる。著者は、自らの軸を相対化しながら日々の発見を通じ、世界を理解していったという事だろう。平凡にも見えるが、密かな学びのある本だ。 -
ファクトフルネスを読んでからこちらを読むことを強くすすめます。
ファクトフルネスを読まずにこちらを読むと、海外エッセイによくありがちな、
自信満々武勇伝と受け取ってしまいかねない。
ファクトフルネスを裏付ける経験談といったところでしょうか。 -
職員を理不尽に酷使しない。どの施設でも同じ水準でサービスが提供できると思ってはいけない。知恵を絞り、あるものを正しく使わなければならない。自分がボロ雑巾のようになってもいけない。契約の範囲を逸脱してもいけない。資源は乏しい、なのにサービスのニーズは異常に高い、そんな状況で資源を賢く使うにはどうしたらいいか。
どこに力点を置けば大半の子供が救えるか、徹底的に調査すること。感情に任せて行動するのは論理的ではない。数字を見ること。気になることは研究して突き詰めること。自分の子供にするように
独裁者に仕える時、自分の役割をはっきりさせておくべき。ここでの自分の任務は何か?任務を果たす上で、指導者の機嫌を損ねてもいけないし、政権に利用されてもならなかった。会話には誰かが考えを共有したそうにしているサインを待たなければならない。相手の視点で何もかも捉えてみる。
途上国の工場で信頼できる良い所を選ぶのは簡単。従業員の指が何本残っているかをみること。安全や労働者の保護についてきちんとしていたら、指を切り落とすことなんて起きないから。
諦めることはいつだってできる。だったら何も今、諦めなくてもいいじゃないか。 -
ファクトフルネスの著者の自伝。読み始めは退屈だけど、どんどん面白くなる。高校生くらいの子どもに勧めたい。
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難しく考えずに物語としても読めました。
事実にたどり着くまでのプロセス、事実を理解してもらうためには、どのように伝えてるべきか…
何気なく手にとったのですが、この本に巡り会えて良かったです。 -
ファクトフルネスを『結果』とするなら、
この本は『背景』『過程』と言ったところでしょうか。
直接つながる何かは少ないかもしれませんが、学べる空気感があると思います。 -
ファクトフルネスがどのように、どんな流れでできあがっていたのかがわかる自伝。データを正しく集める、そして分析する。
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何がきっかけで人生が変わるか分からない。それが自身の身に起こった著者。正しいと思う事を突き詰めそれを伝える術を考え、実践する事で新たな出逢いと職を得、世界が彼を欲していく。小気味良い。もっと売れて欲しいなぁ。
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東2法経図・6F開架:KW/2019//K