- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791773473
作品紹介・あらすじ
もう一度、政治を好きになってみる。
「私は日本の民主主義の可能性を信じることを、自らの学問的信条としています。その信条はいささかも揺らぎません——」 稀代の政治学者が、現代の政治情勢に学問的立場から発言する。アメリカ、EU、中国、北朝鮮、香港、そして日本……。分極化する世界で、私たちに何ができるのか? 51篇の思索の軌跡。
感想・レビュー・書評
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著者の東京新聞連載をまとめたもの。2016年から2020年までの世界、日本の民主主義の記録。
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東京新聞に連載されたコラム。
書名と裏腹に宇野は民主主義を信じていない。トランプの当選と、アメリカ・ファーストの政策を民主主義の危機であるポピュリズムとする硬直思考。
武装解除憲法を「平和憲法」と美化するパヨクに限って、民主主義を信じていない。占領憲法廃止が民主化の第一歩なのに -
東2法経図・6F開架:304A/U77m//K
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2016〜20年の月1新聞コラムの再録。その時々の事象を取り上げる以上、テーマはバラバラだが、書き下ろしの前書きも含め、民主主義の意義が問い直される中でなお希望を持つという著者の姿勢が見える。
この期間は、大統領選も含めトランプ時代と重なる。Brexitもあった。日本では森友・加計問題の一方で野党のまとまりはない。これらへの著者の抑えつつも批判的な姿勢は見える。2020年になるとコロナ禍による世界の混迷や香港問題も。一方で、沖縄の住民投票やバイデン・ハリス新政権に著者は期待する。 -
現実主義も大事だけど、やはり思想ありきだ。政治学面白い。民主主義の暴走を抑制する制度としての立憲主義、社会を変える力を持つのが政治。混沌とした時代だからこそ、正論がより力強く感じられる。
宇野先生の本は、透徹した知性という感じで、面白い。現実逃避せず、現実と向き合える強い人になりたい。
著者プロフィール
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