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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784791775743
作品紹介・あらすじ
無目的はわたしたちを自由にする
現代の社会では、目的を持たないことは批判的に捉えられがちであるが、過去においては多くの宗教家、哲学者、芸術家が目的を持たない状態に価値を見出していた。著者は「無目的」を人間の基本的な性癖と考え、それを創造性の源としたり、効率的な思考や生産性の要求に対抗できるものとして、積極的に擁護する。短い文章で構成されどこからでも気軽に読める本書は、無目的に読み進めることで予期していなかったどこかに私たちを導く。
感想・レビュー・書評
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最初の三分の一でリタイアしそうになった。著者の博識について行けなかったのが最大の理由だが、それほかに、無秩序に羅列されたような文章構成に驚いたのだった。でもふと帯を見ると「無目的に読み進めることでも予期していなかったどこかに私たちを導く」とある。これに触発されて、ランダムな読み方ながら一応すべてに目を通した。
共感したのは、ガイドブックに載っていない地域に偶然行って感動した、という内容だった。その時は道に迷った末の結果だが、次に、良い道と悪い道の分かれ道で「悪い道」を選んで進んでみたとのこと。リスキーな選択ながら、結末が分からないワクワク感が伝わってきた。著者が焦点をあてているのは、漂白者や、遊牧民、宗教者などだ。「ノマド」と解釈する人々も含まれる。著者自身も当てのない旅の中で本書の原稿を書いていて、まるで「無目的実践中」と言っているかのよう。でも日常の動作の中で、真に無目的なことが果たしてあるだろうか。そのことについては著者も言及しているが、理解しきれていない。
本書で度々出てくる言葉が「コラージュ」というフランス語。写真編集機能の一つだと思っていたが、「寄せ集める」意味なのだという。なるほど、本書自体が「コラージュ」だ。
ところで、本書を読もうとした動機を思い出してみた。生き方指南を期待したことが一つ。この「無目的」が本棚に並んだら面白いかも、とも考えた。最初の印象とはずいぶん違ったが、たまにはこういう読書もいいだろう。 -
aimlessness
博覧強記の著者が、無目的の効用を説くわけではなく、無目的であることそれ自体の広がりを語る。
ニーチェ、アドルノ、怠け仕事 と題された章がおもしろかった。
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