パウル・ツェラン全詩集〈2〉

制作 : Paul Celan  中村 朝子 
  • 青土社
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本棚登録 : 14
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791790821

作品紹介・あらすじ

現実とは何かと鋭く問いかけ、狂気にむしばまれるなかで、詩作によって、あり得ない現実を獲得しようとしたツェラン。晩年に刊行された『息の転換』『糸の太陽たち』、生前既にツェラン自身によって印刷に付された『光輝強迫』、詩人自身の念入りな清書原稿に基づく『雪の声部』を収録。

感想・レビュー・書評

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  • パウル・ツェランの全詩集第二巻は『息の転換』(1967)、『糸の太陽たち』(1968)、『光輝強迫』(1970)、『雪の声部』(1971)を収める。

    抒情的ではない。ボードリヤール『象徴交換と死』にある詩論を思い出した。[詩作の法則とは、実際、ある厳密な過程にしたがって、そこには何も残らないようにすることである。この点においてこそ、詩は、価値としての言語の蓄積と生産の分配の過程である言語学的言説と対立する。詩的実践は、意味作用の一様式に還元されえないものだが、この種の様式とは、じつは言語の価値生産の様式にほかならない。だから、詩的実践は、言語の生産様式の科学である言語学に還元されることはできないのだ。]

    とりわけ、『息の転換』に収録されている詩は琴線に触れた。虚無的な心境にどっぷり浸りたくなるたび、紐解くことになりそう。

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