パウル・ツェラン全詩集 第Ⅱ巻

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (696ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791791774

作品紹介・あらすじ

現実とは何かと鋭く問いかけ、狂気にむしばまれるなかで、詩作によって、あり得ない現実を獲得しようとしたツェラン。晩年に刊行された『息の転換』『糸の太陽たち』、生前既にツェラン自身によって印刷に付された『光輝強迫』、詩人自身の念入りな清書原稿に基づく『声の声部』を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 佐々木中「切り取れ、あの祈る手を」つながりで。タイトルが、パウル・ツェランの「光輝強迫」から取られたと知り「光輝強迫」のみ読了。/けれどぼくたちは/暗くお前の方へ越えていくことはできなかった---/支配していたのだ/光輝強迫が p.418/かつて、死は大繁盛だった、お前はぼくのなかに隠れた p.430/投擲される円盤よ、予見されるものたちをちりばめられて、/お前自身を投げよ。/お前から外へ。 p.456/切りとれ あの祈る手を/空中/から/目の-/鋏で、/その指先を詰めよ/お前の接吻で-/折り畳まれたものが 今/息を呑ませる有り様で生じる p.464

  • パウル・ツェランの黙示録のような語。夫人ジゼルとの再会、精神病院への入院に際して綴られた言葉たち。極北の星々のように透徹した美しさ。

    『息の転換』『糸の太陽たち』『光輝強迫』『雪の声部』

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