江戸っ子芸者一代記 戦後篇

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794201928

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  • 銀座の家を離れ沼津へ。祖母、母、息子を抱え、ミャンマーに渡ったきり生死がしれない夫を待ちながら戦中を生き抜き、戦後は子供を負ぶって沼津から東京へ出て新橋で英語の通訳、芸者衆に英語を教え、アメリカの小学校の講師になり、料飲封鎖に反対し女代議士やGHQに陳情とパワフルに動き、私生活では妻子ある男性と恋に落ちる。好きあったままその男性ときっぱり別れ10歳年下の若いカメラマンと結婚するが、歳を取った祖母、母との軋轢、日本人の狭い心情と覗き趣味的なものに嫌気がさし、昭和31年に渡米するまでを描いた一本気な女の半生。

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著者プロフィール

1913(大正2)年銀座生まれ。2004年没。16歳で新橋の芸者となり、お座敷をつとめながら専門学校で英語を習得。海外の著名人の接待や、戦後の進駐軍との通訳で活躍。1956年アメリカに渡る。オペラのコンサルタントをするかたわら小唄や長唄など日本の古典芸能を教え、コロンビア大学等で東洋哲学の講義もしていたが、ニューヨークで晩年を迎えた。波乱万丈の生涯は本書およびその続篇である『江戸っ子芸者一代記』(戦後篇、アメリカ篇、ともに草思社)に詳しい。本書は、ドイツ語版、スペイン語版、チェコ語版はじめ世界数か国語に翻訳刊行され、それぞれに好評である。ほかに『ああ情けなや日本』『いきな女たち』『いきな言葉 野暮な言葉』(いずれも草思社)などの著書がある。

「2015年 『文庫 人情ことば 恋ことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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