カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉

制作 : Clifford Stoll  池 央耿 
  • 草思社
3.68
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本棚登録 : 355
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794204318

作品紹介・あらすじ

ハッカーはドイツから侵入して来ている。アメリカ各地の軍事施設にあきたりず、折り返してドイツ駐留の米軍基地に侵入したり、はては太平洋を越えて日本の米軍基地にまで触手をのばしている。ハッカー本人は端末機の前から一歩も動くことなく世界を縦横に駆け巡り、自在にスパイ活動を行っているのである。FBIもCIAもあいかわらず犯人捜査に動こうとしないが、ドイツの捜査はもう一歩のところまで来ていた。しかし逆探知を完了させるためには、もっと長時間、ハッカーを引きとめておく必要がある。そこでクリフたちが考えだしたのが「おとり作戦」、偽の情報をちらつかせてハッカーを釣りあげようというのである。どこのコンピュータもほとんど無防備だった。次々と明らかにされるハッカー侵入の手口。コンピュータ関係者必読のセキュリティ・マニュアル。

感想・レビュー・書評

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  • 今から約二十年前に起こった、アメリカのとあるハッキング事件を追いかけた天文学者が語る顛末記。
    作者の語りがとてもうまい。ちょっと難しい概念もさらさらと読ませる。日常の出来事、それに軽い冗談を所々に挟んで、読者を飽きさせない。

    それにしてもこの作品を読むと、どこの国でもお役所仕事は同じだという事がしみじみと分かる。

  • 楽しかったー。たぶん人とは違う楽しみ方している気が。
    何しろ愛しのVMSがたくさん登場します。
    でも、hackされちゃうんですけど^^;
    unixはさらにぼろぼろ。今もセキュリティーホールって結構ありそうで怖い。
    それ以前に出荷時のデフォルトアカウントのパスワードを変更していないなんて論外ですね。そりゃhackされますって。
    システム管理者はこの本一度は読んだほうがいいかもしれません。
    でも日誌ベースかつ翻訳の文章はは読むのがつらい。

  • この本が出たときには、衝撃的でした。
    内容もすごいが、当事者の親の立場を勘案すると、心が痛みました。
    具体的な技術については、詳細には書かれていないが、なんとなく類推することができる。

    ネットワークの基本的な機能について理解していなくても、十分理解できるように書き下されているように思われる。
    鳥のカッコーが、自分の卵を他の鳥の巣に生んで,育てさせるという話の比喩として、 コンピュータの不正利用の話の標題にしている。

    コンピュータ業界で仕事をしていくなら、この程度の英語が読めることが重要なので、 英語版で読む事をお勧めしたい。
    新人教育にはもってこいの書籍である。

  •  中々協力してくれないCIAやFBI、読んでいてもどかしい気持ちにさせられます。しかも捜査の結末もなんともあっけない。これを読むとCIAやFBIへの幻想がなくなることでしょう。
     この本はもう20年近く前のものですが、あれからネットワークセキュリティーはどれくらい進歩したのか気になりますね。

  • 上巻の後半で盛り上がり、そのままの速度で最後まで読み終わることができた。
    セキュリティ技術について、と言うよりは倫理的な内容が多い。当時のネットワークでははこんな苦労があったのかーと勉強になる。
    事実だからしょうがないが、顛末は不完全燃焼な感じが否めなかったのが残念。

  • 2015/07/05 読了

  • 終?

  • 著者のハッカー探しも、ようやくこの下巻で終わります。しかし、終わりではなく、新たな始まりでしかありませんでした。
    内容的には古くなった部分も多いですが、セキュリティに関する意識という点では、まだ学ぶところの多い本だと思います。

  • ■書名

    書名:カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉
    著者:クリフォード・ストール

    ■概要

    ハッカーはドイツから侵入して来ている。アメリカ各地の軍事施設
    にあきたりず、折り返してドイツ駐留の米軍基地に侵入したり、は
    ては太平洋を越えて日本の米軍基地にまで触手をのばしている。
    ハッカー本人は端末機の前から一歩も動くことなく世界を縦横に駆
    け巡り、自在にスパイ活動を行っているのである。FBIもCIAもあい
    かわらず犯人捜査に動こうとしないが、ドイツの捜査はもう一歩の
    ところまで来ていた。しかし逆探知を完了させるためには、もっと
    長時間、ハッカーを引きとめておく必要がある。そこでクリフたち
    が考えだしたのが「おとり作戦」、偽の情報をちらつかせてハッカ
    ーを釣りあげようというのである。どこのコンピュータもほとんど
    無防備だった。次々と明らかにされるハッカー侵入の手口。コンピ
    ュータ関係者必読のセキュリティ・マニュアル。
    (From amazon)

    ■感想

    ハッカー追跡ドキュメントの下巻です。
    上巻を読んでから少し時間が経ってしまいました。

    上下巻あわせて、相変わらずの面白さでした。

    本当にこの本をこの人が書いているのであれば、この人は、天文学
    者で、エンジニアでもあり、物書きという、かなり稀有な存在の
    ように思います。

    下巻はハッカーがどこにいるのか分かったあたりから始まります。
    が、上巻から引き続き、腰が重い各国家施設。この責任感の押し付け
    感はアメリカならではという気がします。
    今の日本もアメリカナイズされてきて、このような責任の押し付け
    が至る所でも見られるようになりましたが、この時代の日本であれば
    ここまで各機関が押し付け合いでもなかったように思いますが、実際
    に国家施設はどの国も一緒なのでしょうね。
    だからこそ、国家が運営している期間は、技術進歩が遅かったり、対応
    が遅かったりするわけで。
    勿論、国が運営すべきものはあり、それらは国がやるべきですが、それ
    以外は民営化するのが、文明の進歩には有意義なのかもしれません。
    ただし、日本は民営化のタイミングをおもっいっきり間違えていると
    お思いますが。。(需要と供給の問題で、民営化は供給を増やす事であり、
    デフレは供給が需要より勝っている状態。つまり、デフレ(供給過多)時
    に供給を増やしているんだから。)


    とまあ、本書と関係ない話になってしまったので、話を戻します。

    国家機関の腰の重さはありますが、根気よく追跡を続け、何とかハ
    ッカー逮捕まで行き着きますが、その終わり方も、インターネット
    犯罪ならではの終わり方という感じがします。
    (もやっと終わって、次巻が経過した頃に、事件の全貌がやっと見える
    という感じです。)


    少し昔のお話ですが、ネット犯罪の追跡方法や分析方法などは、普遍的
    であると感じます。
    (いつの時代のどんな場面でも有効なおとり作戦など)

    以前から読みたかった本なので、楽しく読ませて頂きました。
    ありがとうございます。

    ■気になった点

    ・肝心なのは、どちらのコンピュータが早いのか、優秀なのかでは
     なく、求める結果を得るにはどちらがいいのか?である。

    ・何でも見てやろうの精神である。これなくして進歩はありえない。

  • 信頼を壊すのは悪って覚えておこう

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