人は成熟するにつれて若くなる

制作 : フォルカーミヒェルス 
  • 草思社
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本棚登録 : 156
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794206015

感想・レビュー・書評

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  • 半世紀を生きてきて、「老い」というものを考えるようになった。
    ヘッセの淡々とした語りが、「老い」というものに対する、恐怖心みたいなのを和らげてくれるような気がするけれど、もう少し年齢を重ねてから読むと、もっと深く味わえるのではないかと思う。

  • 「郷愁」「車輪の下」などを著し、モーツアルトのピアノソナタが好きだったといわれるヘルマン・ヘッセ(1877.7.2~1962.8.9 享年85)の「人は成熟するにつれて若くなる」を読みました。老年をテーマにするこの本は、ヘッセが43歳からの随筆と詩が、編者フォルカー・ミフェルスによってまとめられています。表紙は、1954年、ヘッセ76~77歳のときの写真「手紙を読むヘッセ」です。1995.4.5発行。訳者:岡田朝雄。

  • このタイトルが内容にあっているかどうかは不明だが、老境に差し掛かったヘッセが老いとは何かってことを書いた詩やエッセイや小説の一部などをまとめた1冊。
    若いっていうのは、肉体的なことでは勿論なくて、精神的なものだ。だが、精神的な若さというのは何か、というのはそれはそれで解釈が難しいものだ。当然、稚拙さを持って若いといのではない。新鮮さとか素朴さとかそんな意味であろうか。成熟するからこそ世の中の事象をあるがままに受け入れることができる、とか。
    しかし、湯治場で他の老人がヨロヨロ歩くのをみて「自分はまだまだ大丈夫だ」と気分良くなったりするなど、結構お茶目であり、またそんな本音の部分がさらっと出せるのもある意味の若さかもしれない。

  • ヘッセの感性に学ぶ。 感性がさびなければ人は成熟し、老年ならではの幸せを知ることができる。 素敵な写真もいっぱいです。

  • ヘッセの短編集、水の流れのように・・・

  • 詩がすばらしい

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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