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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794206947
感想・レビュー・書評
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心につきささる短編集
派手さはないけれど、深い思いが伝わる
近年のイタリア映画にも通じるような気がする詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そうとうな子供時代を送られたのだろうと考えずにはいられませんが、彼女の書いた明るい話を読んでみたい
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すっかり落ち込んでしまった。悲しくてしょうがない時に読めば、自分の方がましだとおもえるのかもしれない。でも今の私は読む時期ではなかったようだ。
この人の話は、悲しすぎる。子どもが痛い目にあうからだ。短編で5つの話があるのだが、どれも辛い。信頼していた大人に裏切られる。大きな心の傷を追う。大人の方は「子どもだから、わからないだろう」なんて、結構軽い気持ちで接している。
無神経。大人って子どもに対して本当に無神経だな、と改めて気づいてしまった。けれど、「大人として反省しよう」という気になるわけではない。自分が子どもの頃に追った傷も、大人の無神経さによってつけられた物だと確信しただけだ。生まれてきた恨みの持って行き場がない。
どの話も、アンハッピーな終わり方なので、建設的な気持ちになれない、しこりが残る本だった。
なんか明るくなれるお話を読まなくっちゃ。今、とっても息苦しい。
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