ショルティ自伝

制作 : Georg Solti  木村 博江 
  • 草思社
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本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794208538

感想・レビュー・書評

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  • 淡々としているがとてもおもしろい。若いときは苦労したのね。でもその後はどんどん成功してきもちよい。シュトラウスやストラヴィンスキーのお宅にまねいてもらってお話させてもらった、みたいな話がとても効いている。期待している指揮者エッチ話は先生が金髪好きだって以外はそれほどもないが、意外な恨み話やトラブルみたいなのはけっこうしゃべってくれている。

  • 97年に84歳で急逝した大指揮者ゲオルグ・ショルティーの自伝。個人的に大好きな指揮者である。
    飾らず実に率直な筆で、ひと言で言うと「運も実力のうち」の人生を語ってくれてている。
    もちろん大変な才能に恵まれていたのだろうが、決して早期に特別な教育を受けたわけでもなく、音楽一家に生まれたわけでもなく、本人が語っているように普通だったら「どこか田舎の歌劇場のコレペティートルで終わる人生」だったかもしれない。ましてナチが台頭してからはユダヤ人と言う事でドイツの仕事も、故国ハンガリーからも追われ、スイスでくすぶることになる。
    それが第二次大戦直後のどさくさの中、大指揮者達がナチへの協力を疑われて追放されていた幸運で、いきなりバイエルン国立歌劇場の音楽監督に抜擢!以降巨匠としての道を歩むのだから世の中不思議な物だ。
    しかしもちろん運をつかむために、一生懸命勉強し、人脈を築き、不断の努力を怠らない。そんな意味で「運も実力のうち」なんだなぁ

    しかしショルティーはこの自伝を書き上げた直後、一人で休暇のためフランスの田舎のペンションに泊まり、深夜に心臓発作で亡くなった。ペンションの人たちは、そんな大指揮者とは知らず、朝になって身元を見つけるにも苦労したそうだ。まだ84歳だった。残念。

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