危ない飛行機が今日も飛んでいる 上

  • 草思社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794208903

作品紹介・あらすじ

アメリカ運輸省の元監察総監が安全性をなおざりにしてきた航空界のあきれるような内幕を描いた話題の書。

感想・レビュー・書評

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  •  下巻は,どの飛行機が安全か,どの航空会社が安全か,どの座席が安全か,安全に関して乗客としてとるべき態度 等について具体的データーも上げて書かれています。頻回に飛行機に乗る人はもちろん必見ですが,たった一回乗った飛行機が落ちてはかなわないので未だ乗ったことのない人もどうぞ。

     上巻はUSのFAA(連邦航空局)の安全軽視行政の告発です。日本の航空行政の規制緩和のモデルたるUSの規制緩和が,結果として如何に安全を蔑ろにしてしまったか書かれています。私は飛行機には昔から興味があり,ずーっとFAAには何となく高い識見があると思っていました。しかし今日の現実は大きく違うようです。

     さて,この著者メアリー・スキアヴォはなかなか凄い人です。
      18歳で操縦士免許を取得
      ハーバートで心理学の学士号
      オハイオ州立大で行政学の修士号
      ニューヨーク大で法学の博士号
      検事を経て1990年より96年まで運輸省の監察総監に就任
       (第二子の出産を期に退職)
      現在はオハイオ州立大教授 公共政策を教える

     この本は彼女の監察総監時代の仕事が下敷きになっています。本当はもう少し編集が上手ければもっと迫力のある本になったと思われるのですが,その点は誠に残念です。

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