銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

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  • / ISBN・EAN: 9784794210050

感想・レビュー・書評

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  • 人類の(発展の)歴史が多様である要因は、それぞれの大陸の環境に起因する。という主張を展開する本。

    その差異を生む要因を四つに絞り、その仮説を各大陸の実際の発展史にあてはめ確認していく。

    一定の納得度はあるが、結構退屈だったというのが本音。(納得度についても、分析が恣意的に感じる部分もちらほらあった)
    自説が「あれにも、これにも当てはまっている」と、途中から似たような実証が延々と続く。
    歴史書の多くが持つエピソードの面白さも、この本にはない。1万3千年に及ぶ、しかも5大大陸の歴史を一冊の本に押し込めているのだから無理もない。
    しかし、多くの人が言うように、その長大なスパンから考察する歴史書というのは珍しく、それなりに新鮮さはある。

    要は歴史書に何を求めるかだと思う。
    自分を含め、特に文系の読者の多くは、歴史書に絶対の普遍の公理を求めてはいないのである。
    結局、理系脳とは真逆をいく自分からすると、この本は「読み物として面白くない」という評価に落ち着かざるを得ない。

  • ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰訳)
    『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(上)を読む。
    英語の原書を以前読みさしていたが、今回は邦訳で読んでみた。
    原題は"Guns, Germs, and Steel—The Fates of Human Societies"。
    人間社会(複数)の運命について書かれた本なのだ。
    どうして文明Aが文明Bを滅亡させることができ、その逆がないのか。
    一万三千年の人類史を俯瞰し、その謎に迫っていく。

    歴史学、考古学、生物学など複数の学問の成果を駆使しながら、
    こうした壮大なテーマに挑む学者の仕事は尊敬に値する。
    学問の世界はともすると専門的になるばかりで、
    統合的な視点が欠ける。

    しかし、統合化と口で言うのはたやすいが、
    天才と情熱が揃わなくては不可能な仕事である。
    ジャレド・ダイアモンドの筆は
    モーツァルトのように軽快である。

    家畜を飼うことが可能になって文明は進化・強化する。
    病原菌の免疫を持つ文明Aが、免疫を持たない文明Bを滅亡させる。
    著者の論点が要所要所に簡潔にまとめてある。
    おりしも、宮崎県の家畜に発生した口蹄疫で日本は騒然としている。
    まさに現代的テーマである。

    朝日新聞社が企画した00年代ベスト50の第一位に選ばれた。
    1998年一般ノンフィクション部門でピュリッツァー賞受賞。

  • 人類はアフリカ大陸から始まったのに、昔習った四大文明発祥の地はアフリカ大陸にはない。何故南北アメリカ大陸はヨーロッパ大陸人に植民地化されたのか?
    銃・病原菌・鉄に依って征服して行ったのではあるがそれはどうして可能だったのか?
    大陸ごとに食料にできる植生が違っていたこと、家畜化出来る野生ほ乳類の数の差であると検証して行く。
    日本は中国からの影響を受けられる距離にある島国という独自の人類史がある希有な国。
    20世紀になるまで国家を持たなかったニューギニアの謎、それは人種の違いではないと解き明かして行く。

  • たまには、ベストセラーも読みたいなあ・・・と。

    ↓とっても面白そうです。
    http://www.honza.jp/senya/1/matsuoka_seigow/1361

    っていうか昔ゼミでも読んだことがあるのですね。びつくり。

    類書の「土の文明史」もいい感じです。

  • 思ったほど劇的な面白さではなかったが、それなりに良いと思いました。

  • なぜ人類社会はアメリカでもアフリカでもなく、ユーラシア大陸で発展したか。

    確実に新たな視点を与えてくれた一冊です。

  • 朝日新聞
    ゼロ年代の50冊 第1位

    人類史の根源に迫る大著
    文化多様性の究極の姿

    中南米の国々はなぜスペイン語・ポルトガル語を使っているのか?
    なぜキリスト教の信仰が行き渡っているのか?
    現地の人々はそのことに、なぜ不満はないのか?

    アメリカインデアンはなぜ追いやられてしまったのか?
    アステカ文明・インカ文明はなぜ滅んでしまったのか?
    コロンブスの「新大陸発見」以降、なぜ急速に世界の植民地化が進んだのか?

    私のいつも考えていたさまざまな疑問に対して、著者は1万3千年にわたる人類史の謎、を食料生産のシステムを基本に「銃・病原菌・鉄」で説明している。

  • 朝日新聞「ゼロ年代の50冊」(2000年から10年間にでた本を、識者によるアンケートで50冊選定)の第一位。ピュリツァー賞受賞作。
    現在の「格差」がどうして生まれたのか?という謎に迫る。
    上巻で、タイトルの「銃・病原菌・鉄」が格差を招いた、という説明完了。

  • プロローグまで読み終えた。あーワクワクする!

  • 阪急系にて拡販 書評絡み?

  • 10年3月14日開始
    10年3月25日読了

  • 内容は文句なく興味深いが、アジェンダ→前振り→本論→念押しのような冗長な繰り返し表現が多いことは否めない。もう少し簡潔にまとめたほうが本質を理解しやすいと思う。翻訳もその辺を考慮してほしかった。

  • 人類の文明のなりたちを論理的に解き明かす。歴史学・生物学・考古学・地質学といったあらゆる分野の学術的な際限を乗り越えた論文。
    たしかにすごい。なぜ狩猟採集だったのか、なぜ農耕なのかそれは文明の高低を示すものではない。文明が発展していないことそのものが必然性のあることであった。西洋の優位性で語られる歴史観を一気に覆す(というか公正な見方をする)ための懇切丁寧なまでの根拠と説明が繰り返される。日本で最古の土器が発掘されていること。ピサロのインカ侵略のプロセス。狩猟から農耕への切り替えは動物の減少と突然変異による偶然の最適植物の発芽が印象に残る。そして免疫をもたない地域に猛威をふるう病原菌が下巻のスタートとなる。

  • 2010.04.18 朝日新聞「扉」に紹介されました。

  • ぜひ読みたいと思って手に入れたものの、この4年ほど積読状態…。
    昨日、新聞で識者からこの10年のベスト1に選ばれてた。
    早く読まねば…。自戒の念を込めて登録。(2010/4/5)

    ようやく読み終わった。
    歴史学・生物学・文化人類学などなど、多岐にわたる分野の学術知識を駆使して考察が繰り広げられているが、わかりやすい表現で丁寧に論理が展開されていくので、門外漢の私にも理解しやすかった。
    でも、同じことが何度も繰り返し述べられているために「またこの話か」といった印象を持ってしまい、内容は興味深いのに、読んでいて退屈を感じてしまうこともしばしば。おかげで時間がかかってしまった…。(2010/5/17)

  • コメントはこちら↓
    http://mdef.blog29.fc2.com/blog-entry-12.html

  • 朝日新聞のゼロ世代の50冊で一位

  • 人類の歴史を、広範囲にわたる学問分野によって説明している。歴史学の本のつもりで読み始めたが、実際は生物学を中心とした内容だった。スケールがでかくて圧倒される。

  • 評判に違わぬ大作ではある。
    人類学的見地からのみならず、様々な視点からの幅広い考察を平易な文脈で解説しているので、興味のある向きにとっては非常に読みやすいノンフィクションだろう(おそらくは和訳も素晴らしい)。
    ところどころ細かい点について、「ん?」とやや首を傾げたくなる箇所もないではないが、なんとなく誰もが感覚的には理解しているような漠然とした定義を、具体的な言葉で以て分かりやすく著した力作である、と言えると思う。

  • 買って放置していたのを読む。
    一気読みできます。
    史実ではインカ帝国はスペインに征服されたわけですが、なぜ歴史は逆に、インカ帝国が海をわたってヨーロッパを征服するという構図にならなかったのか?。インカとスペインは何が違っていたのか?を分析、とくに大陸の地理的広がりが南北方向か東西方向かを出発点にして分析します。

  • 1万3千年にわたる人類史の謎を解こうとした意欲作。欧州がアフリカやアメリカを植民地化したのは、人種の能力の差があったわけではなく大陸間の地形、自然環境による必然で優位性があったのではないということであるが、それを理屈づけるために、膨大な証拠集めをしている。

     タイトルにもなっている「銃・病原菌・鉄」を先に所持、開発できたのが他地域への進出が可能になったという一般論を、なぜ先にもてたかを食料生産、大型家畜、文字の発達の過程までを掘り下げて論じている。

     印象に残ったのは、インフルエンザ、天然痘などの免疫を持たないアメリカ先住民へ菌のついた毛布を送って、駆逐したというエピソードであり、人間の残虐性をのぞいてしまった気がする。

     結論を述べるために、論理的な証拠を順序立てて説明した後、それぞれの枝葉を体系付けて再構築するスタイルは、研究者なら見習うべきところが多いだろう。大学教授が、大学生に読ませたい本の1位であるとのこと。

     現在、読書中の「カラマーゾフの兄弟」の大審問官やこれから読むフロイトの「なぜ人は戦争をするのか」と同様、人間の理性、本能を考える上でのヒントがあると感じる。

  • 人類は、現在、科学技術でエネルギーを得ている地域もあれば、狩猟採集生活を行なっている地域もある。
    これは人種によるもの、と、不穏な勢力に掲げられた優生学では決めつけようとしているけれど、そんな証拠は殆どない。

    では、何故、こんなにも差があるのか?

    文明が生まれてから現代までの時間か?
    いやいや、メソポタミア文明の発祥は古かったが、彼らが世界を征服したわけではない。

    人類の歴史は今から700万年前に始まった。類人猿からの分岐が、現生人類への祖先へと進化した時代ね。
    約400万年前に直立姿勢をとり始めた。
    紀元前700万年前にアフリカ大陸で誕生としたとされる人類は、そこから各地へ何百万年という歳月をかけて散らばったわけだけれど、じゃあ発祥の地であるアフリカが、今、もっとも科学の進んだ地域か?
    そうではない。

    旧大陸ヨーロッパから新大陸を訪れた航海者たちが、人数では圧倒的に劣っているのに、新大陸を制圧できたのは何故?


    人種ではなく、居住地における種々の条件が、その差を生んだ。
    言われてみれば、そんなのわかってるじゃん。って思うものだけれど、現代の個人と、狩猟採集生活をしていた個人。
    比較してみれば、現代人の方が頭がいいと思うけれど、それは知識、なんだね。
    たとえば、野原に放置されたら、私は食べていい植物とそうではない植物の判別は出来ない。そこらの自生のものだけで、毎日食べて生活していけやしない。狩猟採集生活をしていた人びとは、彼らを取り巻く環境について、ものすごい量の知識でもって生死をかけて食料を集めている。
    ただ環境の差なわけだ。


    ●農耕と狩猟採集
    ふたつの道が分かれたのは、それをしないといけないかどうか。

    手近に、狩りやすい獲物が多くいて、自生の植物でもどうにか食べていければ、農耕という知識がそもそもないのだから、狩猟採集生活を続ける。

    農耕は、狩猟採集では生きていけない場合に、選ばれることがある。
    狩猟採集生活者でも、食べられる植物が生えやすいようにあたりを焼き払っておいて、何ヶ月もの狩猟生活から帰ってきて、ちょっと世話をしてはまた狩の旅に。
    なんてことをやっていたので、自生の植物を増やそうとする努力が、農耕民につながることは可能。

    農耕が発達するために必要なのは、農作に適した自生の植物。

    サヤがはじける豆では、収穫と、種まきに不適。水分の多いものも、保存に不適。
    麦や豆、モロコシ、芋類のうち、栽培に適したものがあった地域ではそれらが農業につながる。
    収穫までの期間が短いことも重要。
    椎の実がなるまで、十年も椎の木を育ててられないからね。

    自家受粉してくれること。
    他の実よりも大きい実がなる苗があったら、他の苗と交配しないと、種が出来ないのなら、次代に食べるによい形質が受け継がれる率が低くなる。

    驚くべきは、古代の人びとが、そういった栽培しやすい植物を求めて、色々な種類の栽培を試したことがゴミ捨て場からわかるそうな。


    土壌も、適度に雨が降ることが大事。
    極地では農業は出来ない。

    農業に適した土地では人が増える。東西に長い大陸の方が、文明が発達しやすい。どこへ歩いても、気候が似ているから、農耕技術を伝播させやすい。すると、人口が増加しやすい。

    ●人口
    狩猟採取民は、子供を生んだら、その子供が移動に邪魔にならない程度に自分で歩けるようになるまで、次の子供は生めない。
    だから、四年に一度出産する程度の間隔を、禁欲、中絶、棄児などで保っていた。
    しかし農耕民は定住しているから、二年に一度くらいは子供を生める。

    生んだ子供を育てられるだけのカロリーが必要。
    狩猟採集で得られる食料と、豆を栽培して得られるカロリーでは、養える人口が違う。

    カロリーが増えて、養える人が増えるとどうなるか?
    全員で狩や農業をしなくていいので、直接労働をしなくて済む身分が誕生する。

    狩猟生活では、村の長老だって、狩をしなきゃ食べていけないから、身分は割りと平行的。
    しかし農業では、収穫物の見張りをする人も出てくるだろうし、蓄えて金持ちになる人も出る。組織の長が出る。いずれは、長のために集めたものを記録する必要が出てくる。文字が発明される。書記という役割が出来る。
    平時は農業をするけれども、緊急時には兵士となるものを養う余裕も出来る。
    よその土地を、侵略しやすくなる。


    ●家畜
    家畜は、タンパク源として重要。
    牛を養うには牛を食べさせるだけの草が必要。狩猟採集では、それだけの草や、穀類が確保出来ない。
    牛はミルクを出す。ヤギでも羊でもいい。鶏は卵を産む。でも、鶏よりも牛を獲得できた地域の方が、生産性は高かった。

    家畜化できる野生種がいたかどうか?
    これが、家畜を獲得できるかを分けた。

    馬は家畜になったけれど、シマウマは家畜に出来なかった。何故か。
    シマウマの性質が、家畜に適さないほど凶暴だったから。動物園では、トラに襲われるより、シマウマに噛まれる怪我の方が多いそうな。

    ・餌の問題
     動物の血肉となるのは普通、動物が消費する餌の10%。大型肉食獣は家畜化に不適。草食か雑食動物で、しかも餌のえり好みが少ないこと。
    ・成長速度
     現代のゾウを力仕事に用いる人々でも、ゾウを子ゾウから育てるより、野生のゾウを飼いならした方が、安上がり。
    ・気性の問題
     凶暴ではないこと。神経質ではないこと。パニックになりやすい種では、囲いに閉じ込めたら、しゃにむに囲いに飛び掛って身体を傷つけても続けるものもいる。
    ・序列性のある集団を形成すること。
     群れで生活すること。リーダーに従うこと。人間をリーダーとして認めないと、家畜化は難しい。また、オス同士がはげしく縄張り争いをするものは、狭い牧場で飼うには適さない
    ・生殖活動に制限がないこと。
     人間に見られていると生殖活動しないとか、チーターみたいに広大な平原をオスが何日もメスを追いかけないと発情しないとかは、家畜に不適


    牛や馬を手に入れた人びとは、労働力として、手では耕しにくかった荒地を、馬や牛に鋤をつけて耕すことが可能になる。
    運搬でも、人が背負うよりも多くの荷物を一気に運べる。
    移動範囲、移動力もあがる。


    ●病気
    伝染病は、動物の持っていたウイルスの変異種が人類に感染して、始まるものが多い。
    天然痘やエボラなどね。

    家畜を飼えば、馬小屋で一緒に寝ることもある。人糞、家畜の糞は肥料になる。すると回虫などが収穫物につく。
    狩猟採集民に比べて、密集した地域に住んでいるから、病気も広がりやすい。
    一度感染したものが抗体を確保しても、人口が多ければ、人びとの間をめぐっている間に、感染していない子供が成長して、次の感染対象になるので、ウイルスは感染し続けられる。
    けれど、狩猟採集民は人口が少ないので、ウイルスが次代まで生き延びられない。

    ウイルスも、自分という種を生かすためにより適性化を勧めているというものなら、何故宿主を殺すほどの威力を持つのか? なかにはじっと潜んでいるだけのものもあるのに。

    くしゃみ、下痢、嘔吐。
    これらによって、感染した個体が死んでも、他の対象に感染する機会が増える。短期間に激しい症状であるほど、警戒のなかった他者に広まりやすい。


    ●侵略
    旧大陸の人類が新大陸に侵攻したとき、彼らが持っていた銃は、革の鎧や布の服では防げなかった。
    馬も、徒歩の人間を蹄にかけたり、追いすがって殺すのに、簡単だった。

    病気。
    旧大陸の人間が持ち込んだ天然痘や梅毒は、彼らのふるった銃よりも多くの新大陸の人類を殺して、制圧を容易にした。90%以上もの人が死んだ地域もあったそうな。


    ●文字・情報
    口伝では、やはり情報は伝わりにくい。
    スペインに攻められたインカ帝国は、スペインに攻められた他の地域の話を知らなかった。
    けれど、スペイン人は、インカの情報を、先遣隊の文字によって知り、また、馬による機動力で、インカの伝令よりも早く移動できた。

  • 理系の理系による文系の為の歴史書。
    読めば分かる完璧な理論付けで歴史を紐解いており、驚嘆した


  •  「東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」の第一位。
     「この本がスゴい2008」の第一位。

  • 購入予定 勧められた。

  • 主語と述語の間隔が開きすぎていて、何度も読まなければ進めない部分が多かった。(単に翻訳の技術的問題だと思う)
    もう一度、再読したいとは思うが、ナショジオの同名のDVDを見てからのほうがいいのではないかと思った。

  • これから読みます。

  • 人類の歴史を総合的に見て、様々な疑問を考えていくというスタイルが面白い。しかもいい加減な資料や荒唐無稽な論理展開ではなく、なるほどと納得できる。海部本がめざしたところだけある。中学校の歴史や高校の世界史の授業が、こんな視点で組まれていたら面白かったろうなあ。

  • なぜヨーロッパ人が南北アメリカ大陸やアフリカ大陸を征服することになり、
    南北アメリカ人がヨーロッパを征服することにならなかったのか。
    その究極の要因はなんなのか。
    人種間の優劣などではない、もっと正当な理由は。
    タイトルの銃・病原菌・鉄を表面的な手掛かりに、それを持つに至った、
    まさに究極の条件を進化生物学、生理学、遺伝子学、生物地理学、言語学など、
    あらゆる側面から考察していく。

    目次

    プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの

    第1部 勝者と敗者をめぐる謎
     第1章 一万三〇〇〇年前のスタートライン
     第2章 平和の民と戦う民との分かれ道
     第3章 スペイン人とインカ帝国の激突

    第2部 食料生産にまつわる謎
     第4章 食料生産と征服戦争
     第5章 持てるものと持たざるものの歴史
     第6章農耕を始めた人と始めなかった人
     第7章 毒のないアーモンドのつくり方
     第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか
     第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか
     第10章 大地の広がる方向と住民の運命

    第3部 銃・病原菌・鉄の謎
     第11章 家畜がくれた死の贈り物

  • 読了まで二ヶ月半かかりましたが!無事に上巻読み切りました。引き続き下巻へー。
    データや資料の分析がとても多くて最初は面食らいましたが、それでもなおかつ読みやすい内容です。
    ユーラシア大陸とアメリカ大陸の流れに対して今まで見ていた視点とまた別の視点を知る事が出来ただけでもめっけものですね。
    総合的には下巻を読み終わらないと判らないので、★一つ減らしです。
    + + +
    読み始め:2009.03.30.

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著者プロフィール

1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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