銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

制作 : 倉骨 彰 
  • 草思社
4.03
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210050

感想・レビュー・書評

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  • 2000年刊行。農業・技術を発展させ、文字を持った民族がある一方、かかる技術を持ちえず、狩猟採集民であり続けた民族。この差異が生じた理由は何か。本書は、様々な民族、史的過程、遺伝生物学や環境史の知見を用いつつ、先の問いに回答しようとする。丹念に実例を積み重ね、多面的な根拠付けは説得力十分。ただ、著者は農耕化に関する地域格差の主たる根拠に環境の異同を挙げるが、環境異同だけでなく、農業に関する知識・技術的知見との相関関係も関連するように思えるのだが…。また、米(東亜)と麦(西亜・欧州)の異同は?下巻に期待。
    家畜化は、動物の性格の温和さが関わること、シマウマは気性が荒く、家畜に向かないこと、病原菌は都市化と関わることなどは新規。

  • 2016.12.19

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:204||D||上
    資料ID:50002047

    飽食の時代と言われ、供給される食物の約3割が捨てられる国がある一方、貧困で幼い子が餓死する国もあります。この世界の均衡の理由は何なのか、人種の優劣なのか?地域・文化の差なのか?それが本書を貫くテーマです。薬学生必読の書です。
    (生化学研究室 大塚正人先生推薦)

  • 地域の興亡は地球レベルの地形、気候で決まる

  • 征服する者とされた者の違い。
    馬が重要だった。
    栽培の歴史、なぜ狩猟民族と農耕民族が生まれたのか。
    農耕の始まりは何なのか、地域によって人類が選ぶことが出来た作物の改良と選択。
    それによる狩猟と農耕の選択。
    家畜化された動物と、されなかった動物の違い。
    家畜化できる動物は餌の問題、成長速度の問題、繁殖の問題、気性の問題、パニックになりやすい性格の問題、序列性のある集団を形成しない問題などがクリアされて始めて家畜化される。
    などなど。

  • --読書メモ 2015/10/19--
    ・これまでの世界史を大陸の形で説明

    ・横に広い大陸(ユーラシア大陸)
    気候が同じ→農作物・畜産物・技術が広がりやすい→有利

    ・縦に広い大陸(アメリカ大陸)
    気候が異なる→農作物・畜産物・技術が広がりにくい→不利

  • まさに世界規模の人類史。人類の誕生から紛争や支配、農耕や食料生産や家畜など生産技術の文明、病原菌の猛威による人口減少。分かりやすい内容で面白い。特に狩生活から農耕生産へと変化したメソポタミア文明の箇所は興味深い。

  • ヤリの問い、「白人は、たくさんのものを発達させニューギニアに持ち込んだが、ニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」p18

    現代世界における各社会間の不均衡について、世界の富や権力はなぜ現在のような形で分配されてしまったのか? 例えば、南北アメリカの先住民やアフリカ大陸の人々などは、ヨーロッパ系の人を殺戮しなかったのか?p19

    直接の原因は、西暦1500年時点における技術や政治構造の格差。p20
    紀元前11000年時点では、人類は皆、狩猟採集生活をしていた。

    人種による優劣という幻想p24
    気候による優劣という幻想(寒冷地に住む人の方が創造力や物作りのエネルギーを刺激する)p30

    ヤリの問いに対して、究極の要因は明らかになっていないp33

    馬(騎馬隊)の所有、鉄製の武器や甲冑を所有、疫病(天然痘)への免疫によって、ヨーロッパ系の人々が優位に。p114
    また、ヨーロッパの航海技術、集権的な政治体制、文字(紙)を持っていたことが、植民地化を勧められた要因。p119

    諸要因の因果連鎖を図式化p125

  • 248

  • 2015/4/17 再読

    1532/11/16 スペインの征服者ピサロとインカ皇帝アタワルバ、ペルー北方の高地カハマルカで出会う

    皇帝を人質 22x17x8 feetの部屋を満たすほどの黄金を運ばせた後、約束を反故にしてアタワルバを処刑

    銃病原菌鉄はヨーロッパ人が他の大陸を整復できた直接の要因を凝縮して表現したもの

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著者プロフィール

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス賞、ピュリツァー賞、マッカーサー・フェロー、ブループラネット賞など受賞多数。

「2019年 『危機と人類(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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