銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

制作 : 倉骨 彰 
  • 草思社
4.03
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本棚登録 : 3356
レビュー : 343
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210050

感想・レビュー・書評

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  • 訳の都合なのか、原文がそうなのか、とても回りくどい言い方をしている場合がある。内容はためになる。

  • より正確を帰そうとして、さまざまな事例を詳しく挙げて説明しようとする筆者の意図はわからないでもないが、読み物としては、時にそれが煩わしく感じられる部分もある。
    インカ帝国がスペインに征服されるシーンなど、まるで映画を見ているような部分もあるのだが、全体的に学術論文を読んでいるような印象で、優れた知見に思わずアンダーラインを引きたくなるようなところは、残念ながらあまりなかった。もちろん、読み手の短慮も手伝ってのことである。

  • 現在の、人類の貧富の差がどこから来たのかを、人類の登場にまで遡って分析している本。スケールの雄大さと、その着眼点の新しさは、特筆もの。特に、病原菌が先住民族絶滅に以下に役に立ったかは、おどろくばかりであり、その病原菌の元が、野生の動物の家畜かだという事実を示されるにあたると、感服という以外にない。

    以下注目点
    ・インカ、アステカ帝国を倒したのは、侵略者の持ち込んだ、天然痘の流行。
    ・野生のアーモンドには青酸カリが含まれている。
    ・羊は、序列があるので、人間が最上位に立つことで家畜化できた。

  • なぜ侵略された側と侵略した側は反対にならなかったのか。地理、風土、集団生活における病原菌の繁殖などから人類の発展の仕方を解説する。

  • いつか読んでみたいと思っていた著名な書物を遂に手に取る。同じ種である人類が何故異なる地域で異なる発達度合いとなったかを考察。著者は問いへの答えに人種間の優劣や偉人の功績は使わない。そうすると、当然地理的要因以外の説明要素としてはないのだが。

  • 征服する者とされた者の違い。
    馬が重要だった。
    栽培の歴史、なぜ狩猟民族と農耕民族が生まれたのか。
    農耕の始まりは何なのか、地域によって人類が選ぶことが出来た作物の改良と選択。
    それによる狩猟と農耕の選択。
    家畜化された動物と、されなかった動物の違い。
    家畜化できる動物は餌の問題、成長速度の問題、繁殖の問題、気性の問題、パニックになりやすい性格の問題、序列性のある集団を形成しない問題などがクリアされて始めて家畜化される。
    などなど。

  • 現代の世界を西欧世界が実質支配している理由をタイトルのとおり考察していく本。
    上巻は「病原菌」。ただ、読むと「栽培可能植物」「家畜」もタイトルに入れなきゃアカンのではと思う。

     銃と鉄が出てくる(だろう)下巻を読むのが楽しみですが、この巻で飽きてしまう人が出るのもしょうがないかなとは思います。くどいっちゃあクドイ。それは半分論文みたいなもんだからしょうがないので、流し読みすればいいと思います。普通論文なんて流し読みで、必要な部分だけ抽出して読むものだから。
     この本はとても読みやすく感じた。論理がすっきりしていたから。長々と修飾に修飾を重ねるような表現も少なくてよい。ただ、だからか学生の上手くまとめた論文を読んでいるかのようにも感じた。それが欠点かと言われればそうでないけれど、率直な感想として。物足りなさを感じる人がいるかもと思う。


     感染症について出てきて思ったことは、この過密都市「東京」は大丈夫なのかという懸念。
     これから来るであろう大震災でもっとも恐れなければいけないのは、「感染症」ではないだろうか?これだけの人口が集中している場所で、公衆衛生が維持できるわけがない。また、昨今の除菌ブームで免疫力の落ちているだろう都会人はどうなってしまうだろうか?
     この本で出てきた「病原菌」による新世界の先住民の絶滅は、現代の東京に住む人々にとって看過できない歴史的事実だと思いました。
     だからどうすればいいのかって言われると、、、教師になったら生徒に教えようと思います。あと、非常袋に感染症予防の何かを入れられるように勉強しようと思います。

  • 本著は1998年度のピュリッツァ賞を一般ノンフィクション部門で受賞。さらに、ゼロ年代に発行された本の中から識者151人が選んだ、もっともすぐれた本ベスト50冊に入っているそうです。

    世界の各大陸でいかに文明が発達し、なぜ消滅することになったのかを膨大な知見で解き明かします。

    世界各地で似たり寄ったりの狩猟採集生活からいろいろな経路をたどって栄えていく。結果大陸ごとに差異が生じ、文明の衝突時にその格差が明確な差を生んだ。タイトルでもある「銃・病原菌・鉄」の有無が大きな分けれ道になったことを様々なケースで説明。

    知的好奇心をくすぐる、なかなか面白い書でした。

  • 人気あるので、思い切って購入。でも、やっぱり難しい。世界史も地理も、カタカナも好きじゃなかった学生時代を思い出しながら、何とか流し読み。家畜にできる動物についての考察だけ、面白かった。

  • 201305/

著者プロフィール

ジャレド・ダイアモンド
1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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