地獄は克服できる

制作 : フォルカー ミヒェルス  Hermann Hesse  Volker Michels  岡田 朝雄 
  • 草思社
3.85
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本棚登録 : 94
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210258

作品紹介・あらすじ

少年期から社会や人生に折り合いをつけることが苦手で、挫折を繰り返し、たびたび自殺願望やうつ状態にとらわれたヘッセが、心の苦しみからの脱出法を体験的に述べたエッセイ。ストレスに悩む現代人のための妙薬ともいえる書。

感想・レビュー・書評

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  • 精神的な苦痛に悩まされる生活を送るヘッセの、より肉声に近い文章が収められている。
    大作「シッダールタ」に纏わる葛藤や、日常の些細な現象に対するヘッセの視点からの考察、そして批判や否定に対する感性、現代への懐疑。
    感性に訴える言葉がこの本にはいくつもあった。苦しみは逃げるべきものではなく、味わうべきもの。苦しみがつのって耐えられなくなった時、なすべきことは前進すること。さまざまな言葉が、自分の助けになると思う。
    精神的に息詰まった思いを抱える人は一度読んでみると得るものがあるはず。

  • 苦しみがつのって耐えられなくなったら、ただちに前進することだ。

    明日、あすはどうなることだろう。悲しみ、不安、重い頭、取り返せない侮い、おまえは生きるべきだ 美しい今日を!

    人間の本性は、逆境に陥ったときにはじめてはっきりと現れてくる。

    自分の人生を外からざっと眺めてみると、とくに幸福であるように見えない。しかしいろいろと迷いはあったとはいえ、不幸だったとはなおさら言えない。
    私の人生は、貧しく苦労の多いものであったけれど、他の人々にはそしてときには私自身にも、ゆたかで素晴らしく見えることがある。

    苦しみがおまえを追いかけるのは、おまえが苦しみから逃げるためなのだ。おまえは逃げてはいけない。おまえは苦しみを咎めてはならない。恐れてはならない。御前は苦しみを愛さなくてはならない。

    不安とは何であるかが今になってわかった。不安を知ったものだけがそれを克服することができるのだ。誰でも無数のものに対して不安を抱いている。

  • 人生で何度も精神的に大きな苦しみを抱えたヘッセ。慰めを得たいとき、そばに誰も見出せないとき、混沌の中へ迷い込んだときに。
    苦しみを超える最短の道は、苦しみのただ中を抜けること。
    「地獄に向かって突進しなさい。地獄は克服できるのです」

  • Amazon、¥550.

  • 私も鬱病なので、分からなくはないが、それでも彼は偏屈だなぁと思う。悪い人ではないし、作品も素晴らしいことを知っているのだが、本書は今一歩に感じた。

    帯に「ストレスに悩む現代人への妙薬」とあるが、あまり参考にならないと思う。特に鬱の人向きではない。タイトルも扇情的。

    理屈っぽいが、ところどころ良いところもある。以下にそれを抜き書き。
    ・不眠状態が魂に与える教育。不眠の夜という学校ほど、自分自身の肉体と考えを制御する能力をよく磨き、養ってくれる学校はほかにない。
    ・苦悩から力が沸き、苦悩から健康が生まれる。
    ・「不安を克服する」にある入水自殺の描写力。
    ・自殺に対するスタンス(P127)
    ・仏教とルターの宗教改革の類似性
    ・文学の近代性の超克(P180)
    ・P244の詩

  • 読みづらい、相性が悪かったかも。。

  • 04030


    ★再読ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    対人関係

    04031

    04/30

  • ヘッセの短編集、苦しみは逃げずに味わえばいい。

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著者プロフィール

ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)
1877~1962年。ドイツ、バーデンヴュルテンベルク州生まれ。詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。代表作に『青春彷徨』(『郷愁』)『車輪の下』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』『ガラス玉遊戯』などがある。

「2019年 『文庫 愛することができる人は幸せだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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