声に出して読みたい日本語

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 1281
レビュー : 116
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210494

感想・レビュー・書評

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  • はんぱな本好きの例に漏れずベストセラーということで敬遠していたが。
    よい。というよりも価値がある本だ。
    ●日本語の宝石を身体に埋め込む。
    ●出せば出すほどエネルギーは出てくる。→身体論。
    ●するめ。かむほど味が出る。顎も強くなる。
    ●吉田一穂が入っているあたり、憎いね。

  • 2017年3月17日読了。古典の冒頭部分などを中心に、リズムがよく著者・著作の思想や時代背景などをよく表している名文とその解説がコンパクトにまとまった本。このコンパクトさ、「気軽に読めて賢くなった気になれる」点、ある程度の年齢以上の読者なら誰でも「おっ、この文章知ってるぞ。そうかこれは名文だったのか、こんな名文を覚えている俺ってクールジャパン」といい気持ちになれるところがヒットの要因だったのだろう。「声に出すと気持ちいい日本語」があるのは確かにその通り、リズムのある文章を音読することは理解を助け、国語力を高める、という説に異論はないが、インターネットの文章など目で見て読んでざーっと流すものばかり・音読する時間なんてないし、外部環境の変化に応じて我々に求められる能力も変わっていくものなのではないか、と思う。

  • 【文章】
     とても読み易い
    【気付き】
     ★★★・・
    【ハマり】
     ★★★・・
    【共感度】
     ★★★・・

    義務教育で習って、知っていた作品もいくつかはあるけれど、
    半数ほどは初めて読む作品だった。

    ”やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君”
    本書で取り上げられていたわけではないけれど、
    少し前にCMで使われていて、気になっていた詩が
    与謝野晶子の「みだれ髪」の一節だったという事も、初めて知って、
    自分の文学知識の無さを実感した。

    古典文学の紹介のみでなく、
    古典文学から読み解く、日本の身体文化(息の文化、腰肚文化)の解説が興味深い。

  • 引用した文章に対する書評が面白い。

    わたしにはない世界観を与えてくれる。
    旅に出たときに感じる未知との出会い、それを期待するワクワク感が味わえる。

    ただし当然のごとく、紹介されている数多くの本も読みたくなってしまうので、遅読の身としてはなかなかに辛い。

  • 古今東西の良文・名文を解説した本

    目次
    <blockquote>1 腹から声を出す
    2 あこがれに浮き立つ
    3 リズム・テンポに乗る
    4 しみじみ味わう
    5 季節・情景を肌で感じる
    6 芯が通る・腰肚を据える
    7 身体に覚え込ませる・座右の銘
    8 物語の世界に浸る
    </blockquote>
    一言で言ってしまうと、日本文化=腰肚文化と言ってもいいのかもしれない。
    <blockquote>腰肚文化の本質は、太鼓腹にではなく、足腰のしなかやな強さと動じない心の強さにある</blockquote>
    ただ硬いわけでもなく、かといって軟いわけでもない。声を出すことで響く重低音は、たんなるドレミのメロディーの響きよりも、なにか原始の響きを持つ。
    それゆえに、力強さと、暖かさがあったりするわけだけども、この本に納められた文には、古今東西、そういった響きのする文が閉じ込められている。

    パッと見には、「なんか昔勉強した古文漢文の文ばっかだな」と思う。
    昔学校であれだけ暗誦した、その時の情景が浮かぶかもしれない。
    そこにこそ、日本だからこそある文化の一端があるのかもしれない。
    今回は読むことにした(流石に公共の場で声を出すと変人だ)ので、この本の真価は見えてないのかもしれない。でも、声に出したい思うほど感じる文章ばかり収められていて、声に出さないほうが苦しかった。

  • 小中学生の時に習ったものもあり懐かしく、またうろ覚えだったものの確認が出来る。
    難しいものもたくさん含まれている。
    夏は来ぬ。は母親がよく歌っていたのを思い出す。
    暗唱や音読は大人になるにつれその機会は減ってきている。
    つくづく学生時代に習ったこれらの経験は大切だと感じている。
    機会を作りチャレンジしたい。
    また著者が監修しているNHK教育の"にほんごであそぼ"にも本作のアイデアが盛り込まれており、大人でも楽しめる。

  • 色々な作品のフレーズ集といった感じで、好きなところから読んでいける。

    古文のような文章はひらがなが多いので、声に出して読むのはなかなか難しい。
    だが、早口言葉や「驚き桃の木山椒の木」のような付け足し言葉など、簡単なものもあるので楽しむことができた。

    また、出だしのフレーズだけは知っているといったものも多く、そのタイトルや作者の名前、解説を読むだけでも勉強になり、声に出さずとも楽しめた。

    お気に入りは『寿限無』。改めて読むとそのおかしさに笑えるが、どうしてこんなことが思いつくのだろうと作者に驚きと尊敬の思いを馳せた。

  • ボイトレ課題書!

  • 齋藤孝氏の「声に出して読みたい日本語」、2001.9発行です。子供の頃は国語や英語、音楽に限らずよく声に出して読み、歌い、暗唱したものでした。リズムやテンポのいいものは覚えやすいですね!76の名文が紹介されています。私が好きなのは、①まだあげ初めし前髪の~(初恋、島崎藤村)②春高楼の花の宴、めぐる盃かげさして~(荒城の月、土井晩翠)③不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし十五の心(石川啄木)④春はあけぼの。やうやうしろくなり行く~(枕草子、清少納言)などです(^-^)

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著者プロフィール

1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部助教授。教職課程で中・高教員を養成。専攻は教育学、身体論。
著書に『宮沢賢治という身体』(宮沢賢治賞奨励賞)、『教師=身体という技術』『「ムカツク」構造』(以上、世織書房)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)、『子どもたちはなぜキレるのか』(ちくま新書)、『スラムダンクを読み返せ ! ! 』(パラダイム)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)などがある。

「2001年 『自然体のつくり方 レスポンスする身体へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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