栃木リンチ殺人事件―警察はなぜ動かなかったのか

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210524

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  • 中国四川省で、警察幹部の息子の犯罪をめぐって暴動が起きたけど、
    日本もさほど変わらない。
    むしろ暴動が起きないくらい飼いならされてしまっていることが問題かも。

    警察は、事件を隠蔽したいときには、
    最初に報道関係者にわざと被害者を怒らせるようなリークをして、
    被害者家族をマスコミ不信にさせてしまう。

    江戸時代の悪代官と豪商のような構造が現代にもあるという事実。

    まったく捜査しようとしなかった警察のナゾを解き明かす。

  • 犯罪被害者だけが苦しむ構造の縮図。
    息苦しくなるような読書体験に読み進めるのが辛かった。
    黒木氏が取材しなければ抹殺されていたであろう事件。
    明るみに出たからといって、恐らくは、何も変わらないのだろうと思うと、やりきれない。

  • 絶句するほどの凄惨なリンチ・殺害の全容を描き、被害者両親の訴えを警察が無視しつづけた理由に迫る。それは単なる怠慢ではなく、事件は意図的に放置されていたと指摘し、事件の陰に隠された真実を暴く。

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